ボコられ風俗で長身爆乳ボクサーに優しくボコられて強制射精するまで
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何かの見間違いかと思った。
ネットの海でいつものようにオカズを探していた時にその店をみつけた。最初はASMRの音声作品かと思った。けれども確かに、そのお店は実在しているようで、住所も記載されている。男性の性欲を解消するためのそういうお店。けれど、そのコンセプトは明らかに異質だった。
【マゾ男のためのボコられ風俗】
なんのひねりもなく、店の名前としてそう書かれている。僕は【マゾ男のためのボコられ風俗】のホームページをくまなく見ていった。
最高のボコられ体験を100パーセント保証!
当店の選手が必ず貴方のことを満足させます!
そんなうたい文句がずらりと並ぶ。
どうやらこのお店では、サービスを提供する女性のことを【選手】と呼ぶらしい。店内もホームページを見る限りこだわっているようで、プロレスのリングみたいな場所でボコられるみたいだ。デリヘルではなく店舗型のお店であるということが新鮮だった。偶然出会った男女がたまたま格闘技の試合をすることになり、その中で運命的に恋に落ちた二人が、エッチなこともするという建前なのだろう。なんだか笑ってしまった。
流血や外傷を負いたくないお客様もご安心ください! 当店ではお客様の安全を徹底確保する初心者プランもございます!
女性が笑顔でほほえみながら、「安心です」と漫画の吹き出しの中で言っているページもある。けれど、ボコられるのに安全というのはどういうことなのだろうか。そんな僕の心配を予想したみたいに、ホームページの記載が続いている。
格闘技経験のある当店選手は、お客様の体にダメージを残さないボコり方をマスターしています。蹂躙感と安心安全を両立したお店は当店だけです!
「なんか嘘くさいな」
思わずつぶやく。
ボコられるのに安全なんて、そんなことあるわけがない。一度、こういう格闘技系の風俗店を利用したことがあるけれど、その時は本当にひどい目にあった。やめてくれと言っているのに、女性はそれがフリだと思ったのかやめてくれず、ちょっとしたケガまで負ってしまったのだ。それ以来こういうお店を利用したことはない。けれど自分の性癖は消えてくれなくて、いつも二次元キャラが男性キャラをボコボコにするやつをオカズにして性欲を解消するようになっていた。
僕は、うさんくさいものを見る目でホームページを読み進めていく。クリック音が連続する。そして、女子選手一覧をなんのきなしにクリックした。
「う」
女性の一覧。
その一番上にうつった黒髪の女性。
目元は隠されている。けれど、その母性を隠すことはできていなかった。すごい長身。プロフィールには185センチとある。おっぱいがデカい。お尻がすごい。太もももムチムチしている。とてもではないが格闘技をやっていた人とは思えないほどの豊満な体つき。申し訳程度にボクシンググローブをつけているのが、格闘技要素といえば格闘技要素だ。そんな極上の長身女性の名前欄には【サユリ】と記載されていた。
奇跡の185センチJカップ格闘家、ここに爆誕! 基本スタイルはボクシングですが、絞め技や関節技も得意としています。優しくおっとりした性格で、終始笑顔を絶やしません。一度体験したら戻れなくなる、そんなボコられ体験をあなたに。
写真を一枚一枚拡大していく。
長い黒髪をたなびかせた、少し垂れ目がちな女性。口元はマスクで隠されているが、とんでもない美女であることが分かる。冷たい怜悧な女王様というよりは、優しいママ感あふれる包容力たっぷりの優しい顔つき。写真のすべてで、その見事なスタイルを強調しながら、ニッコリと笑っているのが印象的だった。
マゾのおチビちゃんをボコボコにするのが大好きです。現役時代も男性選手に負けたことがないって言ったら信じてくれますか? あなたのことも、甘々のトロトロに甘やかしながら、ボコって昇天させちゃいますね♪
一言プロフィールにはそんなことまで書かれている。理性はとうになくなっていた。僕はスマフォを手にとり、いつの間にかお店に電話をかけていた。
2
予約当日。
僕は緊張しながら店に向かった。
直前にお店近くのネットカフェでシャワーをあびることも忘れない。歯磨きもきちんとして、ブレスケアも徹底する。爪も切ったし、服装も整えた。それでも自信がなくて、オドオドしながら、入店した。
「あ、あの」
受付で予約した旨を伝える。
こういうお店の受付係は、普通男性なのだけれど、【マゾ男のためのボコられ風俗】では女性が受け付けを担当していた。この人もかなり身長が高い。ひょっとしたら【選手】なのかもしれない。そう思うと、ゴクリと喉を鳴らしてしまった。
「お待ちしていました。こちらにどうぞ」
人なつっこい笑顔で案内される。
ソファーに隣り合って座って、事前アンケートを受ける。どんな性癖なのか、NGはあるのか、どんなボコられ方をされたいのか、質問に回答していく。こういう時に遠慮したり、変にとりつくろったりすると、後でとんでもないことになる。過去の失敗で身にしみていた僕は正直に答えた。
ボクシングで殴られたいこと。
射精のタイミングや方法はなんでも良いのでお任せしたいこと。
「あ、あと、絶対にケガはしたくないので、初心者コースでお願いします」
それだけは強調する。
「前に同じようなお店でケガをしてしまって、仕事にも支障が出てしまったので、そこはお願いしたいです」
こうやってきちんと伝えるのが重要だ。
受付係の女性もニッコリと笑顔で「かしこまりました」と言ってくれた。
「でも、ご安心ください。当店の選手は全員、ダメージの残らないボコり方をマスターしていますから」
「そ、そうなんですか?」
「はい。それに、今日の【選手】はサユリさんですからね。万が一にもケガをすることはありません。もっとも、お客様がソレをお望みになれば、話は別ですが」
最後にクスリと怪しげに笑う。
そのサディストたっぷりな笑顔にビギンと僕の肉棒が勃起してしまった。
*
更衣室に案内されてシャワーを浴びる。
ロッカールームがあって、準備されていたボクシングの試合用衣装に着替えた。ボクサーパンツ姿。上半身は裸で、貧相な体を露出させていると心細く感じられた。
「本当に大丈夫なのかな」
期待と不安が同時に襲ってくる。
ボコられてケガをしないなんて本当なのだろうか。またケガをするかもしれない。ビビりの僕はそんなことばかり考えてしまう。
「でも」
サユリさん。
ネットで見たあの女性にボコられるのだったら、すごくいいだろう。期待してしまう。けれども期待しすぎてもダメなことは分かっている。写真はあくまでも写真だ。加工されまくりのほとんど二次元画像みたいなものなんだ。そんなふうに思っていた僕は、おずおずと更衣室からプレイルームへと移動し、そしていきなり度肝を抜かれることになった。
「はじめまして。今日はよろしくお願いしますね」
広い部屋。
その中央にあるリングの真横に立っている女性を見上げて、僕は言葉も喋れなくなってしまった。
(す、すごい)
サユリさんの姿。
確かに写真とは違っている。しかし期待はずれかといえば逆だ。現物のほうが、写真よりも美人で、かわいくて、なんというか、直視できなかった。
(こ、こんなことって)
身長が高い。
加工された写真で強調されたようなものではなく、自然なスタイルの良さ。黒のビキニ姿で出迎えてくれたサユリさんの体は見事の一言だった。おっぱいがデカい。腰が細いのに筋肉が乗っていて割れている。安定してムチムチした巨尻と長い足。目の前にすると、大きな壁を前にしたようにすら感じられた。
(か、かわいい)
そんな高身長なのに、サユリさんはとんでもなく美人でかわいかった。
長い長髪を背中までたなびかせた、色気たっぷりな大人の女性。垂れ目がちな瞳と、その目の下にある泣きホクロがすごく色気たっぷりにうつっている。肌つやも良くてすごく健康そうな生命力の塊。こうして間近にするだけで、圧倒されてしまった。
「あ、あの、よ、よろしくお願いします」
どもりながら言う。
そんな挙動不審になった僕に対しても、サユリさんはニッコリと笑顔になって、リング横のベンチに案内してくれた。隣あって一緒に座る。
「緊張してますか?」
「は、はひ」
「ふふっ、大丈夫ですよ。初心者コースですよね? ぜったいにケガはさせませんから、安心してください」
にっこりとした笑顔。
なんだかすごくいい匂いがして、頭がぼおっとなってしまった。
「事前アンケートの結果をふまえて、試合前にヒアリングさせてくださいね」
サユリさんが体を近づけてくる。
その黒のビキニ姿の体が僕の貧弱な体に押しつけられる。
(す、すごいいいい)
その鍛え上げられた体に触れただけで、僕は敗北を確信していた。
柔らかい。けれどそれだけではない。その柔肌の下で鍛えられた筋肉が蠢いているのが分かる。とにかくデカい。足なんて比べものにならない。太さだって長さだって同じ人間には思えないほどだ。さきほどから、おっぱいが腕にあたってどうしようもなかった。しかも、
(か、顔の高さが同じ!?)
座って驚いたのは僕とサユリさんの座高が同じだということだ。すぐそばに彼女の美しい顔がある。つまりとんでもなく脚が長いということ。それを実感し、体格差に興奮する性癖の僕は、思わず勃起してしまった。
「ふふっ」
サユリさんがニッコリと笑って言う。
「ボクシングお好きなんですか?」
「は、はひ。そ、それにサユリさんが基本ボクシングスタイルと聞いたので」
「ふふっ、わたしに合わせてくれたんですね。嬉しいです。でも、ホームページに載せてるように、絞め技も関節技も一通りできますからね。遠慮なく言ってください」
ニッコリとした優しそうな笑顔。
こんな聖母みたいな女性が格闘技の経験者なんて少し信じられなかった。
「ボクシングの経験はありますか?」
「え、い、いえ、ないです」
「なにか格闘技をやったりとかは」
「それもなくて、中学生の頃に授業で柔道をやったくらいですね」
ふむふむとうなずきながらサユリさんが手元の用紙に書き込みをしていく。その間も彼女の大きな体が僕の小さな体に密着していて、体格差をいやでも教え込まされていった。
「顔面パンチはありにしますか?」
「え?」
「絶対にケガはさせませんが、やはり心理的に顔面は殴られたくないという方もいらっしゃるので」
正直に言えば怖い。
やめてほしい。でもなぜかサユリさんを前にすると安心感があった。彼女の言葉なら信じられる。そんな気がした。
「は、はい。お願いします」
「分かりました。大丈夫ですよ。ぜったいにケガはさせませんからね」
笑いながら彼女の手が僕の頭に乗る。
そしてゆっくりと撫でられた。彼女の手の感触で夢心地になり、ぽわんと弛緩してしまう。
「ふふっ、ひょっとして体格差で負けるシチュエーションでも興奮しますか?」
頭を撫でながらサユリさんが言う。
「わたしみたいな大きな女性に体格で負けて、興奮してますよね?」
「え、あ、いや」
「隠さなくても大丈夫ですよ。それにわたしも、マゾのおチビちゃんが好みなんです。お客様みたいなちっちゃな人をこれからかわいがれると思うと、とっても興奮します」
撫でていく。
体が密着する。サユリさんの大きな体が押しつけられ、チビな僕の体が圧迫されていく。興奮のあまり「あひ」と声が漏れて、サユリさんが「ふふっ」と笑った。
「チビ煽りもオプションでつけましょうか」
「は、はひ」
「ふふっ、自分に正直なおチビちゃん、わたしは好きですよ?」
撫でられる。
頭が麻痺する。
「最後にお名前を教えてください」
「あ、ええと、相羽祐介です」
思わず本名を言ってしまった。
「相羽さんですね」
「は、はい」
「プレイ中の呼び方にご希望はありますか?」
恥ずかしい。
自分の気持ちに正直になれない。
そんな僕の考えなんてお見通しなのか、サユリさんがニッコリと笑った。
「おチビちゃん、にしましょうか?」
「え? あ」
「さっき、おチビちゃんて言われて、すごく興奮してましたもんね」
頭を撫でられる。
ねっとりと。その瞳が笑っている。
「よろしくお願いしますね、おチビちゃん」
始まる前からノックアウトされる。
もう戻れない。
それが分かった。
*
リングの中央。
そこで僕とサユリさんが向かい合っている。二人とも既にボクシンググローブを装着していた。目の前には黒いビキニ姿の長身爆乳女性が、真っ赤なボクシンググローブをつけて、立っていた。
「さきほどご説明したとおり、このボクシンググローブは、通常よりも大きくてフカフカになっています」
にっこりと、安心させるようにサユリさんが言う。
「ボクシンググローブは大きくなればなるほど威力が弱くなります。わたしが装着しているコレくらいになると、パンチの力が10分の1くらいになります。拳に衝撃を吸収するクッションがつけられていると思っていただければ分かりやすいですかね」
ぎゅううっと握りこぶしを握って、こちらに見せつけてくる。
確かにその大きなグローブはどことなく柔らかそうだった。これなら大丈夫なのではないか。ケガをしないで済むかもしれない。僕はそう思った。
「それでは始めましょう」
サユリさんが言った。
「まずは、相羽さんから打ってきてください。わたしからは反撃しませんから」
「え?」
「相羽さんのの運動能力を見たいんです。大丈夫。全力できてください」
まさかこちらから殴ることが許されているなんて思ってもみなかった。
普通、こういうお店では、男からの接触は厳禁とされているはずだ。女性を傷つけないための厳格なルール。そんな不文律だと思っていた約束がないなんて、驚きだった。
「本当にいいんですか?」
「ええ。さあ、はやく」
「わ、わかりました」
自信満々に立っているサユリさん。
僕は「うわああ」と声をあげながら、拳を振り上げ、サユリさんの腕あたりをめがけて振り下ろした。しかし、
「え?」
直撃寸前でサユリさんの姿が消えた。
そうとしか見えなかった。
「ど、どこに」
キョロキョロと左右を見てもリングの中にサユリさんの姿はない。訳が分からないでいると、背後から声がした。
「こちらですよ」
「え!?」
「そんなに速く動いたつもりはなかったんですが、見えなかったんですか?」
見えなかった。
どれだけ素早く動けば、気づかれずに背後にまわることなんてできるのだろうか。
「さあ、どんどんきてください。本気で、わたしを負かすために、一生懸命攻撃してきてください」
自信満々で仁王立ちするサユリさんだった。完全に実力差が見極められていることが分かる。僕は「うううッ!」と呻きながら、ブンブンと拳を振り上げては殴りかかっていった。
「ふふっ、遅いですね」
「そんなヘナチョコパンチではあたりませんよ?」
「本気でやっていますか? ぜんぜんかすりもしませんね」
余裕たっぷりにサユリさんが避けていく。僕の思考を読み取っているのではないかと思うほどに、その動きは的確だった。ひらりひらりとかわされる。その動きにあわせて彼女のおっぱいも揺れていった。
「ほら、顔も狙ってください」
サユリさんが笑って言う。
けれど無理だ。身長差がありすぎて僕の拳は彼女の顔面に届かない。そのことを彼女も分かっているはずだった。僕の手が届かないはるか高みから美人の顔が僕のことを見下ろしている。
「あ、ごめんなさい。身長差がありすぎて、パンチがわたしの顔まで届かないんですね」
「う」
「相羽さん、チビすぎるから」
「うううッ」
「ふっ、ほらかがんであげます」
膝に両手をついて前かがみになる。
僕の手が届くところにサユリさんの美しい顔が近づく。
「これなら、おチビちゃんでも届きますよね」
にっこりとした笑顔。
「ほら、顔面めがけてパンチですよ?」
「ううううッ!」
「それともおチビちゃんじゃあ、これだけかがんでも届きませんか?」
「うわああッ!」
顔面めがけて殴る。
しかしあたらない。
紙一重で避けられてしまう。
それが信じられなかった。
(あ、あたらない)
サユリさんはずっと笑顔だ。顔をこちらに突き出しながら笑っている。それがバカにされているように感じられて興奮してしまう。彼女は約束どおりに反撃してこない。かがんで、無防備に顔をこちらに近づけた格好で、男の全力パンチをかわしていく。
(な、なんで)
彼女がほんの少し顔を動かすだけで僕のパンチが空を切る。女性に暴力をふるったらダメだという考えが消えてなくなり、全力でパンチする。サユリさんの顔面めがけて何度も拳を振るっていく。
「ふふっ」
それでもダメだ。
簡単に避けられてしまう。
垂れ目の瞳が僕のことをバカにしたように見つめて笑っていた。その憎い顔面めがけてパンチするのにヒラリと避けられてしまう。相手になんてなっていなかった。純然たる実力差。僕は絶望して、拳を振るうことを諦めてしまった。
「はあはあはあ」
肩で息をする。
攻撃しているはずの自分のほうが疲れている。疲労困憊して、もうパンチを繰り出すこともできない。それに対して、サユリさんは上品そうに「ふふっ」と笑っていた。まったく息を荒くすることなく、僕のことを見下ろしている。
「もう終わりですか?」
「く、くうううううッ」
「ぜんぜんダメですね。話になりません」
「ウッ」
「おチビちゃんでは、わたしの体に傷一つつけることすらできませんね」
サユリさんが前かがみの体勢から仁王立ちになる。
僕の目の前に大きな壁ができる。その壁の影の中に入ってしまって、周囲が暗くなったように感じられた。
「今度はわたしの番です」
バッスンッ!
ボクシンググローブをはめた拳と拳をあわせて、宣戦布告をしてくる。大きなグローブが僕の命を狙っている。それがとにかく恐ろしかった。
「いきますね?」
右拳が振り上げられる。
サユリさんは笑っている。
僕はもうガクガクと震えるだけだ。彼女はゆっくりと左足を前に踏み出した。その推進力が腰の回転によって上半身に伝わり、それが右拳に収斂する。
(無理だ。こんなの。死ぬ)
ボクシンググローブが迫る。
真っ赤に染まった巨大なグローブ。それが僕の顔面めがけて襲いかかってくる。真正面。鼻が折れて口が裂ける。そんな確定した未来が分かってもどうにもならなかった。拳が激突する。
ボゴオオッ!
ボクシンググローブが顔面にめりこむ。大迫力のフォームで放たれた一撃でひとたまりもない。スローモーションになる。顔面にめりこんだ拳がぐいっと押し込まれてさらに顔面破壊が進む。体が後ろに吹き飛ぶ。めりこんでいたグローブが離れていき、それでようやく終わった。
「ひいいいいいいいいッ!」
リングに倒れて悶絶する。
顔面が破壊された。
目が飛び出て鼻が折れて鮮血が舞って徹底的に破壊された。痛い。顔面が痛い。重い痛みが首から上のすべてに伝わってくる。完全に顔面が壊れてしまったのだ。
「ひいいいッ! ひいいいいいッ!」
リングの上で四つん這いになって悶える。恐る恐る片手で顔面をさわってみる。不思議なことにまだ鼻がついていた。なんだこれは。え、え、え、と訳が分からなくて困惑する。それどころか顔面から血すら出ていないことに遅れてようやく気づいた。
「え?」
訳が分からない。
顔面は破壊されていなかった。
痛みは残っているのに傷一つついていないのだ。
「ね、大丈夫だったでしょ?」
サユリさん。
彼女が四つん這いになった僕のことを見下ろしていた。
「ケガ一つしていませんよ」
「え? え?」
「手加減しましたし、そういう殴り方があるんです。それに、これだけ巨大なボクシンググローブなら殴られたという事実だけが残って、体にダメージは残らないんですよ」
すごいでしょ?
そう言ってサユリさんが勝ち誇ってきた。僕はそんな彼女の魅力に完全にやられてしまった。
(顔面を破壊された。間違いなく今、僕は死んだんだ)
彼女がその気だったら、そうなっていたはずだ。
僕の鼻は折れ、鼻血が吹き出てきて、口が裂けて、ボコボコにされたあげくに、命を奪われていた。
(勝てない。勝てないんだ)
目の前の女性。
僕よりも格上。圧倒的な肉体を持った強い人間。そんな彼女に手加減をされて、殴られる。そう思った瞬間に、すさまじい快感が全身を貫いた。
「ふふっ、どんどんいきますね?」
サユリさんが笑う。
「おチビちゃんのこと何度もブン殴って、ボコボコにしてあげます」
*
殴られる。
顔を何度も何度も殴られた。
一発ごとに僕の大事なものが砕かれていくのを感じた。ケガは確かに残らない。けれども痛みだけは本物だった。豪快なフォームがさらにその痛みを増して見せているように思えた。
(て、手加減されてる)
何度も殴られているうちにそれが分かってくる。
というかスローモーションだと思っていたパンチの軌道も、なんてことはない、サユリさんがゆっくりと拳を動かしているからに他ならなかった。顔面直前までは速く、そしてそれが近づいた瞬間に速度を緩めて、ゆっくりとグローブを僕の顔面にめりこませて、押し潰すようにして、殴る。そうされると殴られたという確かな感触だけが残って、ケガや深刻なダメージまでは残らない。何度も何度も、殴られて、そして興奮していった。
「お腹もいきますね」
ぼっすううんッ!
アッパー気味に放たれた一撃が僕のお腹をえぐる。大きなボクシンググローブが僕のお腹にめりこんで埋もれている。かはっという乾いた声が口から漏れて、そのまま前のめりに倒れる。そこにはちょうど、サユリさんのJカップ爆乳があって、その豊満な谷間の中に顔面を埋もれさせてしまった。
「かひゅう―――カヒュウッ―――」
おっぱいの中で、息をしようとして、それすらも許されない。吸おうとしても、お腹に加えられた一撃のせいで、空気が体に入ってこないのだ。僕は涙目になりながら、必死に息をしようと苦しむ。そんなおっぱいの中で悶える僕のことを、サユリさんはニッコリと見下ろしていた。
「息、できませんよね」
「カヒュウウッ!」
「横隔膜がびっくりしてしまってるんです。鍛えていない人は、顔面を殴られるより、お腹を殴られるほうが致命傷なんですよ」
ボクシンググローブが顔面に近づけられる。その大きなグローブの存在感に、僕の口から「ひ」と小さく悲鳴が漏れた。
「これで、お腹を本気で殴れば、おチビちゃんは死にます」
「カヒュウウウッ!」
「内蔵が痛めつけられ、呼吸だって何分もできない。陸の上で溺れちゃう。当然、胃の中身はぜんぶ吐き出して、胃がひっくりかえって、胃液まで口から出てくる。ふふっ、すごい苦痛みたいですよ、それって」
まるで対戦相手をそういうふうにしたことがあるようにサユリさんが言う。
強い女性。誰も彼女には勝てない。チビでマゾな僕では、サユリさんに傷一つつけられないんだ。
「ひゃああああああッ!」
心が完全屈服して、フル勃起する。
ギンギンに固くなった肉棒がボクサーパンツにテントをつくる。サユリさんが、ふふっと笑った。
「パンツ、脱がしちゃいますね」
「あ、あ、あ、あ」
「はい、ご開帳です」
おっぱいに顔面を人質にとられながら、ボクサーパンツを剥ぎ取られて、全裸にさせられる。こんなにボコボコにされているのに興奮して勃起してしまった僕の肉棒が、白旗を振るようにパタパタと動いていた。
「ふふっ、おチビちゃんのおち●ちんも、おチビちゃんですね」
「ひいいいいいいいッ!」
「こっちのおチビちゃんも、かわいがってあげます」
がしっ!
肉棒がつかまれた。
ボクシンググローブで、器用に僕の肉棒をつかみとって、握りしめてしまう。
「あ、あ、あ、ダ、だめえええッ!」
その感触で腰が跳ねる。
暴れて逃げようとして、さらに顔面がおっぱいに押しつけられてしまった。羽交い締めにされながら、急所を握られて、身動きがとれなくなってしまう。
「ふふっ、ちっちゃ~い」
「ひいッ!」
「体も、おち●ちんも、すごくちっちゃいですね」
「あひっ!」
「ほら、見えますか? わたしとの体格差。わたしの太もも、おチビちゃんの胴体くらいはありますよ?」
急所を握られながらぐいっと太ももが押しつけられる。
その存在感。むっちりとしていながらも筋肉質な太ももが、ぐりぐりと僕の胴体を征服していく。確かに、僕のモヤシみたいな胴体よりも彼女の太ももの方が太い。それが二本、僕の体に絡みついてきて、完全密着が完成してしまった。
「イかせちゃいますね」
そして手コキが始まる。
ボクシンググローブで行う手コキ。大きくて真っ赤なグローブが、僕の肉棒を器用に握りしめて、しこしことピストンが始まってしまう。
「あひいいッ」
情けない声が漏れる。
サユリさんの技量は卓越していて、自分で慰める時には感じられない快感が全身を貫いていくのが分かった。
(これは本当は人を殴るものなのに)
ボクシンググローブ。
人を殴って痛めつける道具によって肉棒がいじめられていく。人体にめりこみ、相手にダメージを与える凶器が、僕の急所を握りしめて、しこしことピストンしていくのだ。その恐怖が快感となって、僕の体がビクンッと痙攣していった。
「ふふっ、おチビちゃん、もうイきそうなんですか?」
サユリさんがねっとりと言う。
その垂れ目がちな瞳がニンマリと笑っているのが見える。優しげだった顔がサディストのものになって、僕のことを見下ろしていた。
「はやいですね」
「あひいんッ!」
「ボクシングも弱くて、しかも早漏だなんて、終わっています」
「ひいいいッ! ひいいいッ!」
「ほら、我慢しなくてはダメですよ? 射精したら、ボコボコにされてしまいます」
しこしこッ!
ボクシンググローブが激しく上下運動する。先走りのツユが洪水のように漏れる。それが天然ローションとなって、肉棒を痛めつける手助けをしてしまっていた。
「おチビちゃんが射精したらボコります」
「あひいッ」
「今はおチビちゃんをきもちよくしてくれているこのボクシンググローブが、おチビちゃんの体にめりこんで、痛めつけてしまうんです。わたしが本気になったら、おチビちゃんはすぐに殴り殺されてしまいます。それが嫌だったら我慢してください」
射精するなという命令。
それとは正反対のねちっこい、執拗で激しい手コキ。リングの上では粘着質な音と、僕の悲鳴だけが響いていく。
(無理・・・・・無理・・・・)
我慢なんてできるわけがない。
懇願するようにサユリさんを見上げる。はるか頭上。体格差が違いすぎる長身女性が、じいいっと僕のことを見下ろしている。サディストの視線。そんな彼女が、言葉を発さず、口を大きく動かして、言った。
イけ。
「ひいいいいいいいいッ!」
どっびゅううううッ!
びゅっびゅうううううッ!
射精する。
体がビクビクと痙攣して、それすらもサユリさんの大きな体に抱きしめられて黙らされてしまう。足腰がガクガクと震えて、僕は射精するだけの肉人形になった。
「ふふっ」
サユリさんはそんな僕のことを笑って見下ろしていた。
なぜか、肉棒をつかんでいない方のボクシンググローブで精液を受け止めていく。真っ赤なグローブに白い液体が大量にこべりつく。これまでの人生で経験したことのない大量射精。僕はアヒアヒ言いながら、すべてを出し尽くしてしまった。
「あ~あ、射精してしまいましたね」
サユリさんがニンマリ笑う。
「お仕置き確定です」
彼女が僕の体をはなす。
自分で立つこともできなくなっていた僕は、リングに仰向けに倒れる。頭上ではサユリさんが仁王立ちのままで僕を見下ろしていた。
「見てください。おチビちゃんの精子から、殴り殺しちゃいます」
バッジュンンッ!
右拳と左拳を左右から打ち付ける。シンバルでも叩くみたいな格好。グローブとグローブが互いに密着して、そこにこべりついていた精液が拳で潰されてしまった。1回だけではない。何度も何度も、サユリさんはボクシンググローブのままで拳合わせをして、グローブにこべりついた僕の精子を圧殺していった。
(殺されてるんだ・・・・僕の精子が、サユリさんに殴り殺されている)
力強くボクシンググローブ同士が打ち付けられていく。グジョンッ! バッジュンッ! グローブ同士が接着するのと同時に粘着質な音も響く。精子が殴り潰されて殺されていく音だ。一匹たりとも逃がさない。そんな執拗な追い詰めによって、僕の精子が殺されていく。
「ほら、殺されてます」
「ひいいいいッ」
「わたしの拳と拳で、おチビちゃんの精子がグジャグジャにされて死んでいってますよ?」
その間もサユリさんは僕から視線をはずすことがなかった。
仁王立ちのままで、仰向けに倒れた僕を見下ろしながら拳あわせをしていく女性。その迫力と、生命の危機の前で、僕はまたしても盛大に勃起してしまった。
「続けますね?」
サユリさんが言う。
「精子を殴り殺したこのグローブで、またおチビちゃんのこと殴ってあげます」
「あひい・・・・ひいい・・・・」
「殴り終わったらまた、お射精の時間です。ふふっ、絞り尽くすまで終わらないので、覚悟してくださいね」
*
そうして僕は搾り取られた。
殴られまくって、蹂躙されて、射精させられる。その生と死が直結したようなすさまじい快感は癖になってしまいそうだった。すべてが終わったリング横でのベンチで、僕は放心状態になっていた。
「いかがでしたか、相羽さん」
サユリさんが優しそうな笑顔に戻って、問いかけてきた。
「ご満足いただけましたか?」
にっこりと笑っている。
ベンチで隣り合って座っている女性は息すら切らしていない。それに対して、僕はハアハアと肩で息をして、気怠げな放心状態が続いていた。
「は、はひ。す、すごかったです」
「本当ですか?」
「は、はひッ」
「やりすぎてしまったことはないですか?」
心配そうに言ってくる。
かわいい、そう思った。
「お客様みたいなおチビちゃんをかわいがるのは久しぶりだったので、少しやりすぎてしまったかもしれません」
言いながらボクシンググローブをはずした手で、僕の肩に触れてくる。その艶めかしい感触で、僕の縮こまった肉棒がびくんと震えた。
「や、やりすぎとか、ぜんぜんです」
「本当に?」
「はひ・・・・すごく、よかったです」
正直な言葉しか出てこない。
サユリさんが笑った。
「嬉しいです」
「あ」
その手が僕の頭に乗る。
そして撫でられる。大人の優しいお姉さんから頭を撫でられるような感覚。じいいっと至近距離から見下ろされて、その感覚だけでマゾイキする。
「また来てくださいね」
ねっとりと。
妖艶な声が耳元で響く。
「今度はもっとボコボコにして、射精させてあげます」
撫でられる。
もう戻れない。
僕はサユリさんの虜になってしまったことを自覚していた。
3
こうして僕の風俗通いが始まった。
生活費を切り詰められるだけ切り詰めて、マゾ男のためのボコられ風俗に通うだけの毎日。けれど、つらい労働もサユリさんに会えると思うと耐えることができた。今日も僕はサユリさんにボコられる。
「本気パンチの寸止め、すごいでしょ?」
目の前のサユリさんがニコニコ笑いながら言った。
今も巨大なボクシンググローブをつけて構えている。リングのコーナーポスト。そこに追い詰められた僕は、巨大な壁のような体のサユリさんを目の前にして、「ひいひい」と悲鳴を漏らしていた。
「いきますね?」
ブウンッ!
風圧が舞う。
予備動作がまったくない。気づいた時には彼女の拳が僕の顔面直前で止まっている。その迫力で足がガクガク震える。手加減はされていない。寸止めしてくれているのはサユリさんの慈悲だ。これが直撃したら間違いなく死ぬ。いくらグローブがクッションみたいになっているからといって、その威力を完全に封殺できるものではない。それほどまでの威力が、サユリさんの拳にこもっているのが、嫌でも分かった。
「ひいいッ! ひいいいッ!」
顔面直前で制止したまま動かないボクシンググローブに恐怖して悲鳴が漏れる。その迫力。今にも僕の顔面を陥没させてしまうのではないかと思うほどのサユリさんの拳に、戦々恐々として、勃起してしまう。
「ふふっ」
ブウンンッ!
右拳。左拳。
それが交互に寸止めで放たれてくる。一撃ごとの風圧で前髪が舞って、風が痛い。風切り音が嵐のように聞こえる。一撃一撃が致死性の威力をもったパンチ。僕はコーナーポストに追い詰められて、ガタガタと震えるしかなかった。
「これ、かすっただけで相手は死んでしまうかもしれません」
サユリさんが寸止めを続けながら言う。
「試合中、何人か意識不明の重体にしてしまったことがあるんです。拳が相手の顔面にめりこんでグジャグジャにする感触を今でも覚えています」
「ひいいいッ! ひいいいッ!」
「わたしがその気なら、おチビちゃんもそうなってしまうんですよ?」
ブウンッ!
また寸止めのパンチが僕の顔面スレスレで止まる。風圧で体が倒れそうになった。
「わたしのこの拳が、おチビちゃんの顔面にめりこむんです」
「ひいいいッ!」
「そうなれば、おチビちゃんは死にます。わたしに殴り殺される。ボコボコに。グジャグジャに。ふふっ、原型がとどめないほどに、殴ってあげましょうか?」
煽られる。
僕はもう恐怖でガクガクと震えるしかなかった。サユリさんが笑う。
「殺されたくないですか?」
「はひいいいッ! 殺さないでええ」
「う~ん、どうしましょうか」
「ひゃだあああッ! 殺さないでえええええッ! 殴り殺しちゃイヤですううッ!」
純然たる恐怖で叫ぶ。
涙がぽろぽろと流れてきた。そんな僕の顔をじいっと見つめ、チラっと僕の股間を見下ろして、サユリさんが妖艶に笑った。
「ほんと、おチビちゃんはかわいいですね」
がしっ。
両手で首がつかまれる。
至近距離から、サユリさんが、
「首締め宙づり、いきますね?」
ぎゅうううううううッ!
締め上げられながら、宙づりにされる。
僕の足が地面から離れてパタパタと暴れる。僕の首を締めているのはサユリさんの両手にはめられたボクシンググローブだった。それが二つあわさって、左右から僕の首を締め、持ち上げてしまっていた。
「ふふっ、チビダンスお上手ですね」
「かぎゅううッ!」
「足をパタパタさせて、首締められて顔を真っ赤にしています。チビすぎて足が地面につかない。女のわたしよりも体格で負けてる。ふふっ、いい玩具ですね、本当に」
ぎゅうううううッ!
締められる。
いつもの優しそうな女性の笑顔ではなく、肉食獣のサディストみたいな笑顔でこちらを鑑賞してくるサユリさん。彼女の瞳がニンマリと笑い、命令が下る。
「殺されたくなかったら、オナニーしなさい」
有無を言わさず、
支配者が僕を見つめながら、
「自分でしこしこオナニーするんです。上手にオナニーできたら、許してあげます。殺さないで生かしてあげますよ?」
「かぎゅうううッ! かぎゅううッ!」
「ほら。や・れ」
ぎゅうううううッ!
ボクシンググローブがさらに僕の首を締め上げる。目の前が暗くなる。あまりの力強さの前に僕の足がさらにパタパタと暴れた。
(こ、殺されたくない)
生命の危機。
足が地面につかず絶体絶命の状況。目の前の強い女性に屈服して、これ以上ないほどに勃起した僕は、オナニーを始めてしまった。しこしこと、自分で自分の肉棒をしこっていく。
「ふふっ、ほらもっと勢いよくやりなさい」
嬉しそうにサユリさんが笑う。
その頬が赤くなっている。僕のオナニーを見て興奮しているのだ。サディスト。自分よりも強い女性に虐められて、僕の頭がマゾイキして、さらにシコシコが止まらない。
「もっとです。ほら、はやく」
「かぎゅううううッ!」
「へたくそ。なんですか、そのヘコヘコした情けない動きは」
「かひゅううううッ!」
「もっと気合いいれてシコれ。殺されたいんですか? お前」
ぎゅうううううッ!
乱暴に首を締められる。
それだけで興奮がさらに増した。一生懸命にシコシコを続ける。僕のことを痛めつけてくるボクシンググローブで首を締められ、宙づりにされながら、必死のオナニー。けれど、サユリさんにとって、僕の全力オナニーなんて子供遊びにしか見えなかったのだろう。
「もういいです」
サユリさんが、ふうとため息をついた。
「手本を見せてあげますね」
「かぎゅううううッ!」
彼女の腕が伸びてきて、僕の首を捕獲してしまう。そのまま、サユリさんの大きな体が僕の背後にまわってきて、がっちりと片手だけで拘束されてしまった。片腕チョークスリーパー。彼女の左腕が僕の首をすっぽりと囲むようにして締め上げてくる。そして、右手が僕の股間のほうに伸びてきて、力強く肉棒をつかんだ。
「オナニーっていうのは、こうやってやるんです」
しこしこしこっ!
暴力的なピストン運動が始まる。ボクシンググローブを装着した状態で、僕の肉棒を包みこむようにして捕獲し、乱暴なシコシコが高速で続いていく。
「あひいいいッ! らめええええッ!」
あまりの快感に悶える。
けれども体の大きなサユリさんに羽交い締めにされているせいで、逃げることなんてできない。背後から片腕だけで首を締められ、やはり足が地面につかなくなっている。宙づりにされながら、乱暴なシコシコが終わらない。それがずっと続いていく。
(犯されているんだ・・・・サユリさんに、力づくで犯されちゃってる)
その感覚でマゾイキする。
身体能力で負けて暴力でも負けて性技でもボロ負けしているのが分かる。僕がどれだけ抵抗しても彼女は僕を犯すのを止めないだろう。蹂躙されている。僕よりも身長が高くて、体格でも勝っている女性に、手も足も出ないままにシコシコされていく。暴力の化身みたいな赤いボクシンググローブで犯される。僕はもうどうにかなってしまいそうだった。
「首も絞める」
「かぎゅうううッ!」
「こうすると頸動脈もしまって頭がきもちよくなるんです」
「かひゅうううッ!」
「天国にいるような夢心地。そんな死の瀬戸際で射精すれば、もう戻ってこれません。おチビちゃんはこれから、わたしにボコられないと射精できないボコられマゾになっちゃうんです」
しこしこが止まらない。
僕の耳元でサユリさんがウィスパー声で囁く。
「ボコられマゾ」
「あひいッ!」
「恥ずかしい性癖」
「ひいいッ!」
「一生、女の子様に頭があがらない惨めなボコられマゾにしてあげますね」
しこしこが止まらない。
僕は首を締め上げられながら絶叫していた。
「しでええええッ! じでくだじゃいいいいいッ!」
絶叫。
驚いているサユリさんにむかって、必死に懇願する。
「ボコられマジョにじでええええッ! ボコってくだじゃいいいいいッ!」
唾を飛ばしながらの絶叫。
耳元で、サユリさんが笑った。
「イけ」
「ひゃあああああッ!」
どっびゅうううううううッ!
びゅっびゅううううううッ!
どっびゅっびゅううううッ!
射精が爆発する。
体が吹き飛ぶような射精。自分の生命が汚い白い液体になって爆発していくのが分かる。一瞬にして意識が真っ白になり、さらに首に巻きついたサユリさんの腕に力がこもる。
(天国・・・・ここ天国・・・・)
苦しみが快感へ。
抜けるような気持ちよさを感じた瞬間に、僕はサユリさんの腕の中で意識を失った。
*
「相羽さん・・・・相羽さん・・・・・」
呼ばれている。
それが分かってようやく意識が戻った。
「よかった気がついたんですね」
サユリさんの心配そうな顔。
それが僕のことを上からのぞきこんでいる。そこではじめて、サユリさんに膝枕をしてもらっていることに気づいた。
「あ、あ、あ、あ」
驚き慌てる。
そんな僕の体をサユリさんがしっとつかんで、
「あまり動かないでください。相羽さん、だいぶ深く気絶してましたから」
「あ、え? え?」
「わたしの腕の中で気絶しながら射精したんですよ。ほら」
指をさされた先には大量の白い液体がリングの上で水たまりになっていた。こんなにも射精したなんて、信じられないくらいだ。
「ごめんなさい」
サユリさんが哀しそうに笑う。
「やっぱり、やりすぎてしまいました。初心者コースなのに、これでは相羽さんの体に深刻なダメージが残ってしまいます」
「さ、サユリさん」
「契約違反ですよね。ごめんなさい。ここまでするつもりはなかったんですが、やっぱり、相羽さんがかわいくて、ついついやり過ぎてしまいました」
泣きそうになっている。
それが、ただただ申し訳なかった。
「そ、そんな、ぜんぜん。サユリさんは、サービス以上のことをしてくれてます。こんなに興奮したの、生まれて初めてでした」
なんとかとりつくろう。
サユリさんが涙目で僕のことを見つめている。
「サユリさんみたいな、美人で、優しくて、めちゃくちゃサディストな女性にボコられて、本当に最高です」
「相羽さん」
「だから気にしないでください。むしろ、僕のほうがお礼を言わなくちゃいけないんですから」
ますます彼女が泣きそうになっている。
そんな美人の顔がいきなり、近づいてきたのが分かった。え、と思う間もなく顔面に衝撃が襲ってきた。
「んっむううッ!」
最初、何がなんだか分からなかった。
次の瞬間、ようやく唇と唇がくっついていることが分かった。つまりはキスだ。キス?
(え?)
キ、キスされてるッ!
サユリさんに唇を奪われて、し、舌が、舌が、暴れて……。
(しゅ、しゅごいいいいいッ!)
抱きしめられて拘束されながらの熱烈なディープキス。
その卓越した技量の前に、それだけでまたしても気絶しそうになる。ぐらぐらとまわる視界。かなりの時間がたって、ようやく僕は解放された。
「嬉しいです」
サユリさんがトロンとした瞳で言う。
「おチビちゃんのこと、もっとかわいがってあげたい」
顔が近い。
吐息が甘い。
頭がおかしくなる。
「さきほどの言葉どおり、相羽さんはもうボコられマゾになっています」
「あ、あひい」
「わたしにボコられないと射精できない、そんなマゾになってしまいました」
うっとりとした視線。
まるで恋する乙女だ。こんな視線で見つめられて墜ちない男なんていない。僕なんかはもう完全にダメだった。
「はやく、また来てくださいね」
「さ、サユリさん」
「また、ボコボコにしてあげます」
「あひっ」
「はやく、おチビちゃんのこと、ボコって射精させたい」
熱烈な視線―――それが突き刺さる。
「楽しみにしてますね、おチビちゃん」
そんなふうにねっとりと囁かないでほしい。
泥沼だ。もう生きて地上に戻ることはできない。後は死ぬまで、この底なし沼にはまっていくだけ。
(それでもいいや)
そう思えるほどに、サユリさんの魅力はすごかった。
僕は完全にハマってしまった。
* サンプルはここまでです。
* 残り約1万文字です。
* 道場破りにきた男たちをボコボコにしてしまいます。
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