魔力を吸収される日々が続いた。

 もはやルーティーンのようにレッドたちの行動は決まりきっていた。基地でスマフォを凝視し、グループチャットで送られてくる写真で魔力を溜め、そして夜の町に繰り出す。そして詩織と邂逅を果たして、すぐに屈服するのだ。

(お、おっぱいしゅごいいいいッ!)

 今日こそは勝つ。

 そう思っていても詩織のおっぱいを見ただけですべては溶かされてしまう。視覚情報と甘いフェロモンの匂いだけで敗北する。そうして始まるのは、詩織による調教だった。

「はいその調子ですよ。自分の乳首、カリカリしましょうね」

 詩織だけが立ちながら言った。

 その足下には全裸になった男たちがいる。彼らは尻餅をついたように地面に座り、自分の乳首をカリカリといじっていた。

「あひん・・・ひいい・・・・」

「ひいい・・・・ひいい・・・」

「ひっ・・・・あひん・・・・」

「ああん・・・・あん・・・・」

 そして悶える。

 両手で自分の両乳首をカリカリひっかきながら、乳首の快感で悶えていく。敵の前で間抜けなアヘ顔をさらし、少女の命令どおりに自らチクニーを始めてしまったのだ。

「はい、人差し指でカリカリ開始」

「「「「ひいいいんんッ!」」」」

 少女の命令に男たちが言われたとおりにする。

 人差し指だけを伸ばして、カリカリと乳首をひっかいていく。まさしく従順。その理由は目の前に立つ少女の大きなおっぱいだった。

(勝てない・・・・・このおっぱい様には勝てない・・・・・・)

 レッドが絶望しきった気持ちで思う。

 目の前には少女のおっぱいがある。水着姿となった彼女の肌色の暴力を前にして、自分の体が戦う前から負けを認めてしまっている。威圧的に迫ってくる美乳の爆乳。それを見せつけられただけで、レッドたちは少女の命令どおりに動く奴隷と化していた。

「ん~? レッドさん、手がとまってますよ?」

 叱責が飛び、レッドの体が震える。

 笑った詩織が片足を振り上げ、尻餅をついて座るレッドの脳天を踏んだ。そのままグリグリと踏みつけてやると効果は抜群だった。

「ひいいいいいいッ!」

 悲鳴と共にレッドの体が赤く明滅する。

 マゾイキして魔力を生み出してしまっているのだ。乳首オナニーを強制され、頭を踏み潰されてしまって、効率的に魔力を生み出す家畜にされてしまった。

「ほら、ちゃんとカリカリしてください」

「ひいい・・・・あひいい・・・・」

「ぜんぜんダメです。一定間隔で、ずっとカリカリするんです」

「あひいいいッ!」

「ほらまた遅れた。どこまでグズなんですか、レッドさんは」

 叱責が飛び脳天がさらにグリグリと踏み潰される。

 少女の生足の感触が脳天に伝わってくる。その小さくて柔らかい足裏を感じるたびに、ああ、自分は今、年下の少女に踏み潰されているんだと自覚させられる。そうしてマゾイキして、さらに魔力を生み出してしまうのだった。

「ん、まあ、合格にしておいてあげましょう」

 詩織の足裏が離れていく。

 レッドの口から「あ」という物欲しげな声が漏れる。それを聞いた詩織がくすりと笑い、「順調ですね」と意味深につぶやく。彼女がふいにブラックのほうを向いて言った。

「不合格はブラックさんですね」

 詩織がすぐに行動する。

 恐怖で体を硬直させてしまったブラックの背後をとり、自らもお尻を地面につかせて座る。そしてそのムチムチの脚をブラックの下半身に絡めさせてガバっと開脚させてしまった。深夜の街中で、一人の男がM字開脚を強制され、その急所をさらけ出す。

「ブラックさんのチクニーはぜんぜんダメです」

「ひいいいッ! ゆ、ゆるして」

「指導してどうこうできるレベルを超えています。なので特別にわたしがやってあげますよ」

 そうして始まるのは詩織の卓越した乳首責めだった。

 少女の美しい指が伸びて男の乳首をカリカリとひっかく。それだけで、

「あっっひいいいんんッ!」

 ビクッビクンッ!

 ブラックがマゾイキして、その体を黒色の光で明滅させた。はやくも白目をむいて、されるがままになってしまっている。

「乳首はこうやっていじるんです。わかりますか?」

「あひいいいッ!」

「自分の体のことなんですから、どうやっていじればいいかなんて分かるでしょ? それなのにブラックさんはぜんぜんできていませんでした。自分の乳首も満足にいじれないなんて、恥ずかしいと思わないんですか?」

 カリカリッ!

 詩織の乳首責めが続く。

 その快感はあまりにも強烈で、ブラックの体が電気ショックをくらったみたいに痙攣していく。自分の命を守るために暴れているのに、詩織の羽交い締めをよろめかせることすらできず、背後から拘束されたまま。ブラックはついに自分に動かせる肉棒を使って命乞いを始めてしまった。

「あはっ、犬が尻尾を振ってるみたいですね」

 背後から詩織が言う。

 M字開脚を強制された股間では、バギバギに勃起した肉棒が左右に振られていた。許してくださいと飼い主に媚びを売っているのだ。乳首責めの快感がすごすぎるので、助けてもらうために勃起した男の象徴を滑稽に動かしている。その姿はあまりにも惨めだった。

「ご、ごめんなさいいいいいッ!」

 そして謝罪が始まる。

 命令されなくてもブラックは「ごめんなさい」をするようになっていた。少女に許してほしくて、教えられた芸を披露する犬のように「ごめんなさい」をしていく。

「一人で・・・・一人でできますからあああッ! 一人でちゃんと乳首カリカリしますからあああッ! だからゆるしでええええッ! ごめんなさいいいいいいいいいッ!」

 絶叫。

 それを堪能しながら詩織が乳首責めを続ける。

 そしてブラックの耳元で「もっと、ごめんなさいしろ」と囁くのだ。

 ブラックの悲鳴と、断末魔のような「ごめんなさい」が響いていく。

(勝てない・・・・もう、勝てない・・・・)

 レッドの瞳から涙が漏れていく。

 目の前のブラックから目を離すことができず凝視してしまう。そうしてチクニーを続けていく。すさまじい快感がレッドの体を襲い、マゾイキしながら魔力を溜めていく。その反応は、ブルーもイエローも同じだった。年下JKに完全支配された男たちが、今日も詩織に搾り取られていく。



 *



 毎日のように続く。

 調教され、搾り取られ、その後に下ごしらえの時間が多くとられるようになっていた。そうすると毎日のように魔力を吸収することができるのだ。詩織は効率的に男たちをマゾ調教して、毎日の魔力出荷を可能にしていた。もはや片手間程度の労力で男たちをマゾにしてしまう。その日も、詩織がレッドたちをお遊び半分に調教していた。

「は~い、おっぱいの時間ですよ~」

 夜の町で詩織が制服を脱ぐ。

 いつものように白色の水着姿になっただけで男たちが屈服する。ハアハアと荒い息をあげおっぱいを凝視してくる男たちに対して、詩織は一言命令するだけでよかった。

「ブルーさん、イエローさん、どうぞ」

「「あひんッ」」

 歓喜で喘ぐ男たちにむかって、詩織がおっぱいをぐいっと前に突き出した。

 両手は腰にやって余裕の表情で仁王立ちしている爆乳少女。そのおっぱいがぶるんと震えただけで、ブルーとイエローの理性はドロドロに溶けてなくなってしまった。

「「あっっひいいいいッ」」

 仲良く男二人が詩織のおっぱいめがけて突進していく。

 しかしそれは攻撃のためではなかった。次の瞬間、ブルーとイエローが、自分から顔面をおっぱいに突っ込み、堪能し始めた。

「むううううッ!」

「むっふううッ!」

 左の乳房にブルー、右の乳房にイエロー。

 それぞれ自分の顔面よりも巨大な乳房に顔を突っ込んでしまった。興奮した猿よりもひどい動きでグリグリとおっぱい様に顔面を擦りつけていく。はやくも興奮した男たちが体を輝かせて魔力を溜めていく。

「ふふっ、すっかり弱くなってしまいましたね」

 詩織が仁王立ちのまま言う。

 勢いよくおっぱいを求めて顔面を擦りつけてくる男達を前にしても、その体幹はビクともしない。余裕の表情で、格下男たちがおっぱいを堪能していく様子を見下ろしている。

「今のみなさんだと、魔王さんの娘さんたちにも勝てないかもしれませんよ?」

 にっこりと笑って言う。

 その視線の先には、仲間たちがおっぱいで食べられている光景を凝視しているレッドとブラックがいた。

「今、魔王さんに言われて、娘さんたちの指導をしているんです。まだ幼いサキュバスさんなんですが、飲み込みがはやいんですよね。これならあっという間に、レッドさんたちより強くなってしまいます」

 その言葉でレッドの体が震える。

 魔王軍は着々と反撃の準備をしているのだ。こちらも体勢を立て直さないと負けてしまう。少しだけレッドの顔に闘志が戻る。しかし、

「はい、ぎゅうううううッ」

「「むっっふうううッ!」」

 ブルーとイエローの後頭部をつかんだ詩織が、暴力的に彼らの頭部をおっぱいにめりこませる。それによって蠱惑的に乳肉が歪み、その大ボリュームな乳肉が強調される。その視覚情報だけでレッドは再起不能になってしまった。

「あああああッ!」

 見ているだけ。

 仲間たちの顔面が乳肉にめりこみ、そのおっぱい様が強調されるのを見ただけで、レッドの腰が砕け、膝を折った。びくびくと震えてマゾイキし、さきほど戻った闘志も同時に溶かされてしまった。今いるのはマゾ。おっぱい様に屈服した家畜がいるだけだった。

「ふふっ、よわ~い」

 詩織がニンマリ笑って言う。

「魔王さんの娘さんは二人いるんです。楽しみにしていてくださいね、レッドさん」

 ぎゅううううッ!

 さらにブルーとイエローをおっぱいに生き埋めにする。

 それと同時に魔力吸収が始まって、大切な魔力がおっぱいに吸収されていく。それを見ても、レッドとブラックは一歩も動けず、ただただその光景を凝視することしかできない様子だった。レッドとブラックの体が、強く明滅していく。



 *



 繰り返し負ける。

 魔力を奪われ、調教され、そして奪われる。

 その繰り返し。

 詩織はけっしてレッドたちを戦闘不能にさせることなく、家畜を飼うようにマゾ調教を施しては、男たちから魔力を奪い続けていった。命のやりとりはいつの間にか形骸化し、行われるのは快楽調教のみ。日々マゾが悪化していくことを除けば、なんでもない日常が続いていく。

 だからレッドたちも油断していたのだろう。

 そんなぬるま湯がいつまでも続くはずがなかったのだ。

 とある日―――、

 いつものように深夜の町で詩織と邂逅を果たすと、少女は沈鬱な表情を浮かべていた。

「ごめんなさい。今日は残念なお知らせがあります」

 その声まで暗いものになっていた。

 レッドたちは訳も分からず、少女の言葉を待つしかない。

「実は魔王さんから疑われてしまいまして・・・・・・証拠写真のように相手を追い詰めているのに、一人も敵を倒せないのはおかしいって、疑いの目をわたしに向けるようになってきたんですよ」

 だから、

「申し訳ないんですが、今日はみなさんのうちの一人を再起不能にする必要があります。安心してください。殺しはしませんので。グリーンさんと同じく、一生意識を取り戻さない植物人間になってもらうだけです」

 何が「なってもらうだけ」なのか分からない。

 けれどもレッドたちにとってその言葉だけで十分だった。

「ふざけるなよ、おまえ」

 怒り。

 レッドの体の底から久しぶりに怒りが生まれていく。それは力となって彼の体を満たしていく。ブラックたちも同様に戦意に燃えていた。

「仲間を植物人間にするって言われて、はいそうですかって見てるやつがいると思っているのか?」

「あ~、やっぱりそうなってしまいますよね」

「あたりまえだ。俺たちは屈しない。おまえのおっぱいがどれだけすごかろうが、俺たちには仲間の絆があるんだ。命の危険が迫っている今、お前なんかに屈したりしないぞ」

 レッドたち男が詩織と向かい合って構える。

 少女が困った顔を浮かべた。そしてボソっと、

「・・・・・仕方ない。追い込むか」

 淡々とした言葉。

 すぐに彼女はニッコリと笑顔を浮かべて、

「わかりました。それではかかってきてください。わたしにダメージの一つでも残せたら、みなさんの勝ちにしてあげます。その時にはわたしも諦めますよ。それで終わりです」

「本当だな?」

「ええ。みなさん全員でかかってきてもらっていいですよ? おっぱいも使いませんし、ビンタだけで相手をしてあげます。がんばってください」

 他人事のように軽く言う少女。

 レッドたちの脳裏に過去の戦闘が思い出され―――首を振って否定した。

(あの時とは違うんだ。今は仲間の命がかかっている。全力で、全員で立ち向かえば勝てるはずだ)

 レッドたちが詩織を睨んだ。

「俺たちの仲間の絆、見せてやるッ!」

 勇ましく挑みかかる。

 ニコニコ笑った少女にむかって、決死の表情を浮かべた4人の男が襲いかかった。年下少女の敵に多勢で攻撃をしかける。勝てるはず。絶対に勝てるはずだ。そんなレッドたちの願いは、次の瞬間には砕け散った。

「あはっ、おそっ」

 バッチンンンッ!

 詩織の右手がしなり、レッドの左頬に直撃する。吹き飛ぶレッドの体を視認することすらできず、返す右手の甲でブラックがやられた。左頬にビンタの直撃をくらったブラックが吹き飛ぶ。

「ふふっ」

 バッチンンンンッ!

 バッチインンンッ!

 笑いながらビンタが続く。一瞬だった。あっという間に、ブルーとイエローの頬に手型の紅葉が咲き、その体が吹き飛んでしまった。

「あ~。口ほどにもありませんでしたね」

 一人だけ仁王立ちになった少女が言う。

 彼女の周りではビンタ一発で倒されてしまったレッドたちがピクピクと痙攣していた。

「ほら、はやく立ってください」

 詩織が笑いながら言う。

「どんどんビンタしていきます。覚悟してください」

 そうして始まったのはビンタの嵐だった。

 立ち向かってくる男たちをビンタ一発で黙らせて返り討ちにしてしまう。

 どれだけはやく移動しても、両腕で顔面をガードしても無駄だった。素早い速さはすぐに見切られて、こちらから攻撃をしかけてきた一瞬にカウンターが入りバッチイインッという音が響く。ガードを固めてもそのガードごと粉砕され、すぐに頬のどちらかに紅葉が咲くのだ。それが繰り返された。

「もう終わりですか? ならこちらからいきますね?」

 戦意を失ったレッドたちに追い打ちをする。

 逃げ惑う男たちを一人づつ追い詰め、ビンタする。どんなに逃げても詩織のほうが速い。すぐにビンタされて地面に倒され、その首ねっこをもたれて元の場所へと引きずり戻される。

「い、いやだあああああッ!」

 今もジャンプして闇夜に逃げようとしたイエローを簡単に追いつめてしまっていた。

 先に逃げたはずなのにあっさり追いつかれ、空中の隣でニッコリと笑う詩織の姿を視認したイエローが恐怖で顔を引きつらせる。彼女の右手が振りあげられたのがかろうじて見えた瞬間、バッチインッと音がして、イエローの体が地面に叩きつけられた。

「分からせてあげます」

 詩織が笑って言う。

「あなたたちではわたしに勝てないってこと、もう一度その体に刻んであげますよ」

 右手を振り上げる。

 鞭のようにしなった少女の手が男たちの頬に炸裂してバッッチインッと音を響かせる。脳しんとうで揺れる男たちが、絶望の表情を浮かべ始めた。



 *



「ゆるじ・・・・ゆる・・・・じで・・・・」

 レッドが悶えていた。

 その両頬はパンパンに腫れあがっている。

 そこまでされているのにレッドは許してもらえていなかった。詩織に戦闘スーツの胸ぐらをつかまれ宙づりにされ、拘束された状態でひたすらにビンタを受けているのだ。

「ゆる・・・・じ(バッチイインンッ!)ひいいいいいいいいいいッ! ゆるじでえええええッ!」

 ビンタを受けて絶叫があがる。

 それでも宙づりは継続。悶える男をじいいっと見つめた少女が、右手をゆっくりと振り上げた。それだけで、

「ひゃ、ひゃめでええええッ!」

 レッドが怯え狂った。

 振り上げられた右手は恐怖の対象でしかなかった。すぐにはビンタされない。振り上げられた右手は狙いを定めたまま動かないのだ。その状態でじいいっと鑑賞される。怯え狂ったレッドができるのは、ただ、

「ゆるじでくださいいいいッ! ごめんなさいいいいいいッ! ごめんなさいでしたああああッ!」

 訳も分からず絶叫するだけ。

 少女に胸ぐらをつかんで宙づりにされ、ビンタ一つで怯え狂って、命乞いと謝罪を強制されていく。それが長時間続き、レッドたちの心は完全に折られてしまっていた。

(無理なんだ・・・・やっぱり勝てない)

 目の前の敵。

 魔王軍のアルバイト少女。年下の女の子に手も足も出ないで完敗する。負けたら仲間の一人が植物人間にされてしまうことが分かっているのに、恐怖が勝ってしまっている。許してほしくて、ビンタをもうやめてほしくて、それ以外はどうでもよくなってしまっていた。レッドの瞳から涙がぽろぽろと落ち、宙づりにされた体を伝って、地面にぽたぽたと垂れていった。

「はい、完全屈服の完成です」

 少女が笑って言う。

 彼女の視線の先には、レッドと同じように追い詰め、心を折ってやった男たちが倒れていた。最後の一人であるレッドすら心を折られて、もう詩織に刃向かう男はどこにもいなかった。

「正座してください」

 レッドを解放した詩織が言う。

 ダメージの残るレッドがよろよろしながら地べたに正座となり、ブラックたちもそれに続いた。男たちが少女の足下でビクビクしながら横一列に並び、正座で座ってしまう。

「みなさん、前よりも弱くなってますよ。本当にザコって感じです」

 一人だけ仁王立ちとなった少女が言う。

「いや、違いますかね。わたしが強くなりすぎているんでしょう。みなさんのマゾ性癖を刺激して生み出した産地直送の魔力をたくさん吸収して、わたしが強くなりすぎているんでしょうね」

 くすりと笑ってやる。

 それだけでレッドたちはビクンと痙攣した。

「それで、誰にします?」

「え?」

「再起不能にする人ですよ。誰をボコボコにしてやるのがいいですかね」

 ニンマリと笑った少女。

 どこからどう見ても今の状況を楽しんでいるようにしか見えない。

「レッドさんに選ばせてあげます。誰を再起不能にしますか?」

「そ、そんな」

「ほら、選んでください。仲間のうちの誰を再起不能にするのか、リーダーであるレッドさんが選んでください。そのとおりに、わたしはそいつを完膚なきまでに壊し尽くしますので」

 にっこりと笑った少女。

 レッドがガクガクと震えた。

(で、できない。選ぶなんて、できない)

 怯えた仲間たちを見据えてレッドがためらう。

 苦楽をともにしてきた仲間。つらいことも、楽しいことも、常に一緒だった。協力して敵と戦い、ここまで連帯してきた仲間を売ることなんてできない。レッドが押し殺すようにして言った。

「お、俺だ」

「れ、レッド」

「俺にしてくれ。仲間は勘弁してくれ」

 ガクガクと震えながらの言葉。

 これしかない。脳裏に比奈の姿が浮かぶ。すまない。そんな謝罪を思い、殉教者の気持ちで少女を見上げる。しかし、

「あ、レッドさんはダメです」

 にっこりと詩織が言った。

「レッドさんの魔力は一番上質ですからね。ここで再起不能にしてはもったいないです。だから、レッドさん以外でお願いします」

「そ、そんな」

 あ、悪魔だこいつ。

 レッドが少女の笑顔を受けながら絶望に染まった表情を浮かべた。

「ちなみに、魔力の質でいうと、2位がブラックさんですね」

 楽しそうに詩織が笑って言う。

「3位はイエローさんです。そして、最下位が―――」

 その視線がガクガク震え出したブルーをとらえ、

「ブルーさんです。魔力の濃さも量もザコで、たいして成功報酬に役立っていないのは、このブルーさんですよ」

 ニンマリとした笑顔。

 詩織の狙いが分かってレッドとブルーが怯え、ブラックとイエローが安堵と罪悪感の混じった優越感に浸ってマゾイキした。

「ねえレッドさん。誰がいいですかね?」

「う」

「選んでくださいレッドさん。ほら、はやく」

 強制してくる。

 その名前を言わせようとしてくる。けれどレッドにはできない。仲間を売ることなんて、そんなこと―――、

「は・や・く」

 ぶるんッ!

 詩織が制服をはだけさせて見せつけてきた。あの凶悪なおっぱい。いつものように水着姿となった彼女の巨大な乳房を前にして、レッドが「ひい」と悲鳴を漏らす。

「はやく選ばないと、またおっぱいしますよ?」

「ひゃ、ひゃだああああッ!」

「このおっぱいで、レッドさんたちのことズタズタに調教しちゃいます。それがイヤならはやく選んでください」

 ぐいっと詩織のおっぱいがレッドの顔面間近まで近づけられる。

 むわっとした熱気がレッドに伝わってくる。フェロモンが脳みそをトばして白目をむきそうになる。反抗心なんておっぱいの迫力に恐怖してすぐに霧散した。レッドが「ひいひい」と悲鳴を漏らし続ける。

(やだ・・・・これされたら、終わる)

 おっぱいで食べられて死んでしまう。

 はたから見たら滑稽な光景だろう。おっぱいを突きつけられているだけの男が怯えているのだ。この光景を見た者はレッドがふざけているようにしか見えないはずだ。

(知らないんだ・・・・・これを経験したやつしか分からない・・・・・自分が自分でなくなる感覚・・・・・・今後こそ壊れる)

 洗脳される。

 自我が破壊される。

 それだけの力を目の前のおっぱい様は持っている。それが分かっているからこその恐怖。ガタガタと震え、歯がガチガチと鳴った。耐えられなかった。レッドが震えながら、力弱く、顔をそむけながらブルーを指さした。

「なんでえええええッ! レッドおおおおッ! レッドおおおおおおッ!」

 断末魔の悲鳴が漏れる。

 レッドはブルーを見ることもできない。ブラックもイエローも目をそむけて仲間の訴えを無視する。一人だけ詩織が、そんな泣き叫ぶ男をニンマリと見下ろしていた。

「はい、決まりですね」

「ひゃだああああッ!」

「グリーンさんと同じく、パイズリで壊しますね」

 淡々と確定した事実を語る少女。

 泣き叫ぶブルーを簡単に調理していく。男の体にむかって手を伸ばしただけで魔力吸引が始まり、すぐにスーツが維持できなくなるほど魔力を吸収され、ブルーが全裸に剥かれる。そして、あっという間に膝上パイズリの体勢が完成してしまった。

「ぱっくん」

「いっぎいいいいいッ!」

 おどけたように言って、詩織が挿乳する。

 女の子座りとなった少女が、男の臀部を自分の太ももの上に乗せ、無防備な肉棒を自慢の爆乳で挟み込んでしまったのだ。すぐに男は壊れた。

「ひゃああああああッ!」

 どっびゅううううッ!

 びゅっびゅうううッ!

 射精。

 挿乳されただけで、ブルーは射精した。体をジタバタ暴れさせながら豊満な乳肉の谷間に精を放っていく。精液が乳肉に打ち付けられていく音だけがレッドたちにも聞こえてきた。

「あはっ、あっという間に射精しましたね」

 詩織が左右からおっぱいを寄せあげ、強烈な乳圧を継続しながら言う。

「男の人って、すぐに射精してしまうんですね。弟も一緒なんですよ。わがままばかり言ってる時にパイズリでお仕置きしてあげるんですが、挿乳しただけで射精して、泣き叫ぶながら「ごめんなさい」するんです。ふふっ、弟の場合は壊したくないのですぐに解放してあげるんですが、ブルーさんはこのままパイズリします」

 それは「今からブルーさんを殺します」という宣言と同じだった。強烈な乳圧を受けて泣き叫んでいるブルーが絶望した表情を浮かべる。

「ひゃ、ひゃめで・・・・・お願い・・・・・」

 心の底から命乞いをしていることが分かる声色。取り繕うこともできず、ただただ相手の慈悲にすがろうとしている滑稽さでブルーが言う。

「た、たずげで・・・・・なんでも言うこと聞きますから・・・・・だから助けてください・・・・・」

 涙をぽろぽろと流していく。

 眉は八の字になり、爽やかな音大生のイケメン顔が台無しだった。涙と鼻水でグジョグジョになった男が、年下JKに心の底からの命乞いをしていく。それなのに、

「だ~め」

 パアンッ!

「ぎゃあああああああッ!」

 詩織のおっぱいが男の腰に打ち付けられた。

 大重量の乳肉が持ち上げられ男の体を潰す。

 巨大な乳房が男の下半身を殴打し、生き埋めにして、ぐんにゃりと蠱惑的に潰してしまった。たった一回。それだけでブルーの体が電気ショックを受けたみたいに痙攣し、さらに精液を爆発させた。

「このままパイズリしますね?」

「ひゃ、ひゃだあああああッ!」

「すぐに終わります」

「ゆるじでえええッ! お願いいいいッ!」

「あっという間に壊してあげますから安心してください」

 にっこりとした笑顔。

 そして詩織が連続してパイズリを開始する。はだけた制服からこぼれるおっぱい様がブルーの体を潰していく。パアンッ! パアンッ! 乳房が男の体を殴打し壊していく音が響き続ける。

「ごめんなじゃいいいいいいッ!」

 謝罪が始まる。

 壊されていくブルーがなんとか許してほしくて、命令されてもいないのに「ごめんなさい」を続けていく。それでも許してもらえない男が、巨大な乳房に叩き潰されながら、射精し、精液を奪われていった。

「ふふっ、すごい射精してます」

 詩織が笑って言う。

「精液も同時に吸収します。これには魔力が大量に含まれているので便利なんですよね。同時に体内から魔力も一緒に吸収すれば、あっという間にブルーさんを絞り尽くすことが可能です」

 パアンッ!

 パンパンッ!

 パイズリが続き、射精が終わらない。

 青く明滅したブルーの体から魔力が詩織のおっぱいへと吸収されていくのが見える。ドクンッドクンッと一定間隔で光がおっぱいに流れ、それと同時にブルーの体が萎んでいった。

「ほら、萎んできました」

 パアアンッ!

 どっびゅうううううッ!

「もうすぐブルーさんは壊れます」

 パンアンッ!

 びゅっびゅううううッ!

「ふふっ、仲間が壊されていくのに、黙って見ていていいんですか?」

 詩織がちらっと流し目を送る。

 そこには、パイズリで壊れていくブルーのことを、ただ呆然と見つめているレッドたちがいた。

「助けなくていいんですか、レッドさん」

「う、ううううッ!」

「確か、仲間の絆がどうとか言ってましたっけ? 俺たちの絆の力を見せてやるって豪語してましたよね。それ、いつ見せてくれるんです?」

 強烈なパイズリを継続しながらの言葉。

 少女のジト目が容赦なくレッドたちを貫いていた。

(だ、ダメだ・・・・勝てるわけない・・・・)

 目の前のおっぱい様。

 こんな巨大な存在に肉棒を挟まれたら終わる。

 確実に殺されてしまう。

 恐怖が全身を貫き一歩も動けない。おっぱいにビビりまくっているのだ。仲間が目の前で壊されているというのに、レッドたちは助けようともしなかった。それどころか、その体が力強く明滅し始めてしまっている。

「ふふっ、マ~ゾ」

「「「あひんッ」」」

「仲間がわたしのおっぱいで壊されていくところ見て、興奮しているんですね」

「「「ひいッ!」」」

「本当にどうしようもないマゾどもですね。ああそうか。これが仲間の絆なんですね。仲良く3人でマゾイキして、魔力を溜める仲間の絆。確かに、すごく強い絆です」

 ふっと鼻で笑った詩織がパイズリを続ける。

 バカにされたレッドたちは「うううッ」と呻きながらもブルーを凝視し、勝手に興奮して魔力を溜めていった。少しづつ、ブルーの体が萎んでいく。仲間が殺されていくのを、レッドたちはただじっと見つめて、「ああ、自分じゃなくてよかった」という草食動物の快感を無意識に感じて、マゾイキしていった。



 *



「ん、終わりましたね」

 詩織が淡々と言う。

 彼女は久しぶりにブルーの肉棒を解放した。そしてブルーのかろうじて残った髪の毛を掴んで持ち上げ、仁王立ちとなった。

「はい、完全に壊しました。見えますか?」

 詩織がブルーの亡骸をレッドたちに展示する。

 その変わり果てた姿が、レッドたちの視界に飛び込んできた。

「ぶ、ブルー」

 もはや面影だってなかった。

 しわくちゃの老人となり、萎りきった体はみすぼらしいの一言だった。筋肉もなくなり、骨と皮だけになったような姿。イケメンだった顔も惨めな老人のものになり、眼球すらなくなって見えた。ふさふさだった頭髪は残り少なくなり白髪になっている。まさしく絞り尽くされてしまったのだ。精液も魔力も生命力も、ぜんぶ目の前の少女のおっぱいによって吸収されてしまった。

「やはり絞り尽くすとすごいですね。魔力がたっぷり溜まりました」

 詩織が笑って言う。

「魔力が充実しているのが分かります。これならアレができそうですね」

 にっこりと笑った詩織が興味を失ったようにブルーの亡骸をレッドたちに放り投げる。

 変わり果てた姿になった仲間を受け止めたレッドたちがマゾイキして興奮したのを見下ろし、少女が言う。

「ええと、確かこうやって」

 もぞもぞと体を動かす。

 信じられないほどの魔力が詩織の体に充満していく。

 レッドたちはただ呆然とその姿を見上げていた。

「うん、こうですね」

 変化は絶大だった。

 バギベギバギッ!

 体の軋む音が響く。

 それと同時にレッドたちの目の前で信じられないことが起こった。

 詩織の小さな体―――それが、

「お、大きくなって」

 小柄な体が巨大になっていく。

 美脚がさらに長くなる。

 ムチムチだった太ももがさらに分厚さを増す。

 お尻も成長して下半身を支えるだけ巨大になる。

 そしてただでさえ巨大な乳房がさらに大きくなる。当然、着用していた制服ではおさえきれず、詩織の体が大きくなるたびにビリビリと破けていった。最後に水着が破け散って、ようやくソレが終わった。

「成功ですね」

 詩織の声だけが響く。

「成長しました。ふふっ、ほら見てくださいレッドさん。こんなに大きくなれました」

 そんな言葉をかけられる前から、レッドは詩織の姿を呆然と見上げたままだった。

 目の前には別人となった詩織が立っている。

 顔立ちすら少し大人びたものに変わっており、何より大きく変貌しているのはその体だ。特に身長が伸びていて、間違いなく190は超えている。自分たちよりもはるか高みに詩織の顔があって、レッドたちは彼女のことを見上げなければならなかった。

(で、デカい。俺たちより、ぜんぶ)

 身長も肉体もすべて自分たちより上であることが分かる。

 さきほどまでは小っちゃくて弱そうな外見だったのが一変していた。純粋な身体能力でいっても、今の詩織は自分たちより上だろう。

「魔王さんが娘さんたちに教えているのが聞こえちゃったんですよね。かなり難しい秘術らしくて、娘さんたちもまだうまく扱えないみたいなんですが、けっこう簡単でした」

 少女が―――いや、長身爆乳女性が、なんでもないように言う。

 彼女がレッドに近づいてくる。それだけで体の圧がすさまじかった。制服がビリビリに破けて、ビキニすら破けているせいで肌色の暴力が襲いかかってくる。レッドの視線が詩織に吸い込まれて、ただ呆然と見上げていた。

「ふふっ」

 詩織が片手でレッドの頭をわし掴みにした。

 レッドの両こめかみを包み込む詩織の大きな手。その存在感を前にしてレッドが力の差を実感する。

「持ち上げちゃいますね」

 そしてそのまま持ち上げられる。

 レッドの体が宙に浮かんでしまった。それだけ身長差があるのだ。レッドの足が地面につかず、ぱたぱたと暴れ始めた。

「あはっ、かる~い」

 詩織が嬉しそうに言う。

 自分の成長した肉体を実感して悦んでいるのだ。少し大人びた少女のニンマリとした笑顔を受け、レッドがビクンと震えた。

「わたし、また強くなっちゃいました」

「や、やめで」

「これでまた、レッドさんたちとの差がひらいてしまいましたね」

 ぎゅうううううううッ!

 唐突に詩織の片手に力がこもる。わし掴みにされているレッドの頭部がミシッと軋んで、すぐに絶叫があがった。

「ひゃああああッ! やめでええええッ!」

 頭部に伝わる万力でレッドが叫ぶ。

 こめかみを包み込むようにしてわし掴みにされているので、ちょうどアイアンクローをされているみたいな格好だった。純粋な力だけでレッドの頭部が軋んでいく。

「ふふっ、ぜんぜん力こめていないのに、レッドさんったら苦しそう」

「ひゃだああああッ! ひゃだああああッ!」

「言っておきますが、今は魔力も使ってませんからね? わたしの純粋な力だけを使っています。それなのに、レッドさんはわたしに持ち上げられて、足パタパタさせながら苦しんでしまっています。ふふっ、弱いですね、レッドさん」

 煽られる。

 けれどそんな言葉よりも頭部の激痛でレッドは悶えた。さきほどからミシミシと嫌な音が自分の頭の中で鳴っている。頭蓋骨が少女の片手で潰されているのだ。このままだと殺される。それが分かっているからこそ、レッドの口から出てくるのは、ただ、

「ご、ごめんなさいいいいいッ!」

 謝罪の言葉だけだった。

 何に謝っているのか分からない混乱の中で、レッドが「ごめんなさい」を絶叫していく。それを堪能した詩織が、最後に「ふふっ」と笑って、レッドの体を放り捨てた。

「これで分かりましたよね。レッドさんたちはわたしには勝てないんです」

 仁王立ちになった長身爆乳少女が、地面に這いつくばって悶えるレッドたちを見下ろして言う。

「レッドさんたちはわたしに魔力を吸収されるために生かされているってこと、きちんと自覚して励んでください。わたしのアルバイトのために、がんばってください、ね?」

 がしっ!

 成長して長くなった足が振り上げられ、容赦なくレッドの脳天を踏み潰す。

 力の差は歴然で、すぐにレッドは顔面から地面に押しつけられ、そのまま後頭部を踏み潰されてしまった。レッドの頭を覆ってしまうほどの大きな足裏で押さえつけられてはどうすることもできない。ブラックもイエローも、成長した詩織に怯え、ガチガチと震えるだけだった。

「ふふっ」

 力の差を見せつけ、詩織がスマフォでレッドたちを撮影する。

 下ごしらえの時間だ。すぐにグループチャットに情けない男たちの写真があげられ、家畜たちの体が明滅し始めた。

「それでは、これからもよろしくお願いしますね、みなさん」

 長身爆乳少女が去っていく。

 こうして詩織はさらなる力を身につけてしまった。

 闇の中に消えていく成長した詩織の姿を、レッドたちは震えながら見送るしかなかった。


つづく