明日香のサンドバック虐めは続いた。

 何人かはすでに廃棄処分とされ、消えていた。サンドバックたちが毎日ボコボコにされ、全身を痛めつけられ、何度も何度も締め落とされていく。意識が朦朧として、男たちは正常な判断もできなくなっていった。

 しかも、それだけではない。

 練習が終わった後の夜。

 そこで行われている情事。

 夜の道場で、明日香が男たちに性のご奉仕をさせていた。



 *



 英雄がソレを初めて目撃したのは、サンドバック虐めが始まってから1週間が経過した頃だった。

 英雄は、練習に集中しようとしながら、明日香によるサンドバック虐めを食い入るように見つめるだけの毎日を過ごしていた。そんなある日、

「え、居残り練習をしたい?」

 明日香が唐突に言ったのだ。

 練習が終わった後に居残り練習をしたいと。

 練習の相手はその日も徹底的に締め落とされてボロボロになったサンドバックたちだった。

「だ、大丈夫か? 明日香一人で」

「どういうことですか?」

「いや、戸締まりとかさ。ちゃんと忘れずできるのか?」

 忘れがちになるが明日香は初等部の少女なのだ。

 そういった細々とした大事なことがきちんとできるのか。英雄は心配になるのだが、

「大丈夫ですよ師匠。一人でできますから」

 その時見せた明日香の顔。

 それは成熟した女の顔だった。

 なぜか勝ち誇るようにして英雄を見つめたその表情。英雄はその意味深な表情がどうしても気になってしまった。だから英雄は、夜の道場に忍び込み、彼女の居残り練習を覗くことにした。そこで行われていたソレを見て、英雄は度肝を抜かれた。



 *



「おら、しっかり舐めろ」

 冷たい声。

 いつもの天真爛漫といった様子がない冷酷な表情。まさしく女王様。支配者である明日香が、道場のマットの上で、男たちに性のご奉仕をさせていた。

(あ、明日香……)

 英雄は、道場の入り口で隠れるようにその光景を盗み見ていた。

 明日香は全裸だった。

 衣服をなにも身につけず、その鍛え上げられた、見事な体を惜しげもなくさらしている。割れてくびれた腹筋。ウエストの細さとの対比でさらにデカく見える爆乳と巨尻。

 それは女の体だった。

 グラビアアイドルでも見たことがないような見事な女体。しかし、その体の持ち主は自分よりもはるか年下の初等部の女の子でしかないのだ。

「おい、それで本気で舐めてるの?」

 乱暴な口調。

 至らない男たちに命令を下す。

 それは、彼女の体にすがりつき、必死に性のご奉仕を続ける男たちに向けた言葉だった。

「じゅぱああ……じゅるるるッ……」

 明日香の尻の下。

 そこで仰向けで寝ころがり、顔面騎乗された男は、ひたすらに明日香のアナルを舐めていた。

 顔全体が巨尻の下敷きにされ、身動き一つとれなくされている男に許された動作は舌を動かすことだけ。さきほどから粘着質な唾液音が盛大に鳴っていた。

「ほら、おまえも、もっと舐めろよ」

 明日香が自分の股の間で潰している男にむかって言う。

 彼女の太ももの間。

 そこにはすっぽりと頭部を挟み潰され、ぎゅううっと締めつけられながらも、必死に秘所を舐めている男がいた。それは、かつてのリーダー格の男だった。

「じゅぱああ……じゅるじゅる……」

 唾液音。

 太ももの間で埋もれていて少しだけ外部に露出している顔の上半分。涙をぽろぽろ流し、頭蓋骨を潰される恐怖と女性の秘所で窒息死するかもしれない恐怖にさいなまれながら、男は必死に明日香の密壷を舐めていた。

「へたくそ。ちゃんと教えたとおりにやれよ」

 不機嫌そうな声。

 冷酷な表情。

 彼女は必死にご奉仕を続ける男の努力なんて無視して、その髪の毛を片手でつかんだ。そのまま上下左右にゆさぶってご奉仕を要求する。

 もっと舐めろと。

 もっと舐めないと殺すと。

 彼女の太ももがさらに締めつけを増し、ムチムチの太ももがボゴオッと筋肉で隆起する。その間に埋もれて顔の上半分も見えなくなってしまったリーダー格の男が、さらに勢いよく明日香の秘所を舐めていった。

「おまえらもだよ。もっと真剣に舐めろ」

 それだけではない。

 明日香は尻の下で男にアナル奉仕をさせ、太ももの間で強制クンニを強いて、さらにその巨大なおっぱい二つにそれぞれ男の顔面をあてがって、乳首を舐めさせていた。

「ねえねえ、おまえら二人は舐めるのがうまいから壊さずに生かしておいてやってるんだよ? それなのに、こんなへたくそでどうなるか分かってんの?」

 冷酷な声。

 それにビクンと反応した男二人が必死に明日香の乳首を舐めていった。自分の顔面よりも巨大な乳房。そこに顔を埋めて、柔らかさを堪能する余裕もなく、必死のご奉仕を続けている。そのうちの一人は聡だった。同級生の女の子に対して、涙をぽろぽろ流しながら、性のご奉仕を続けている。

「もっと舐めろ、役立たずが」

 ゴンッ!

 ゴンッ!

 明日香が自分の乳房にすがりつく男の脳天に拳骨をふるわせる。それをくらった男たちはさらに舐めていった。

 道具だ。

 男たちは玩具だった。

 明日香は、ただただ快感を感じるためだけに男たちを使っていた。

 相互協力とか、コミュニケーションとか、そんなものとは全く無関係な性のご奉仕。明日香にとって、男たちは性道具にすぎないのだろう。その人格も尊厳も無視して、ただただ男たちの舌を道具にしてご奉仕を強制させていく。

「ほら、残りのおまえらも、足舐めとけ」

 さらにほかの男たちに命令する。

 全裸で待機していた男たちが、明日香の足下にむらがってぺろぺろ舐め始めた。

「今日、いちばんへたくそだったやつ、明日の練習で壊す」

 なんの感情も乗せずに淡々と宣言する。

「明日の練習で、ボコボコにして、何度も締め落として、ぶっ壊す。いいか? おまえらのうちの一人は壊される。それがイヤだったら、ほかの奴らより一生懸命舐め続けろ」

「ひ、ひいいいいいいいい」

 男たちの悲鳴。

 それが轟き、さらに唾液音が増した。

 男たちは壊されないようにするために、

 命だけは勘弁してもらうために、

 必死に、自分よりも年下の少女に性のご奉仕をしていくのだった。

「よし、そのまま舐め続けろ。少しでもさぼったら、締め落とすからな」

 人間ローターたちの舌の動きの点検を終え、明日香がスマフォを取り出した。

「ふふっ、今日はどの動画にしよう」

 笑った。

 男たちに性のご奉仕をさせているのをまったく恥ずかしく思うことなく、その存在さえ無視して、明日香が目の前のスマフォに集中している。

「これにしよう」

 動画が再生される。

 漏れてくる音。

 誰かの悲鳴。

 誰かの命乞い。

 それは聞き覚えのある声だった。

「あ~、師匠かわいい~、師匠の命乞いさいこ~。あ、白目むいちゃった、かわいい~、あ~、きもち~」



 *



「そ、そんな」

 英雄は呆然とその光景を見つめていた。

 明日香が見ている動画。

 それは自分を締め落としているところを撮影した動画のようだった。

「師匠……んんっ……師匠……あ、気絶しちゃった……いい顔~……ンッ……」

 興奮している。

 明日香が動画を見て興奮している。

 しかも、彼女は男たちの舌を道具にしてオナニーをしているのだった。男たちに性のご奉仕を強制しながら、動画を見て自分の快感だけを追求していく。

 支配者。

 勝者は敗者をどのように扱っても許される。そんな圧倒的存在。

「ハアハアハア」

 英雄は息を荒らげていた。

 興奮している。

 性的に興奮して顔を赤らめている明日香と同じく、英雄もまた頭をバカにして目の前の明日香に興奮していた。

「明日香……明日香……」

 ズボンをおろした。

 盛大に勃起した己の分身。そこに手をあてがって、しこり始める。

「あすか……あすか、さま……」

 つぶやきながらしこる。

 快感で頭がトぶ。

 目の前。そこでは明日香も同じくオナニーをしていた。

「んンッ……師匠……好き……あんッ」

 夢中になって食い入るようにスマフォの動画を見つめ、男たちの舌使いによって性的快感を得ていく少女の姿。

 英雄はそんな明日香の姿を見つめながら、ハアハアと息を荒くして興奮し、限界に近づいていく。そのとき、

「ん?」

 明日香の視線が英雄に向けられた。

 気づかれたのかと思った英雄がさらに体を隠す。

 それでも英雄はシコるのを止めることはできなかった。明日香がこちらに注目している。その口元が、ニンマリと笑った。

「ふふっ」

 明日香がスマフォを置いた。

 そのまま、片手でそれぞれ、乳房に埋もれた男二人の首をわしづかみにした。ぐいっと彼女の腕に筋肉が隆起する。

「あっぎゃあああ」

「ぎいいいいいい」

 男二人が持ち上げられた。

 明日香の顔よりも高く持ち上げられ、そのままお魚さんになってジタバタ暴れる男たち。

「ふふっ」

 ニンマリ勝ち誇ったように明日香が笑う。

 明日香の視線がジイっと凝視してくる。その瞳に貫かれた英雄が限界に達する―――その瞬間、

「イけ」

 ぎゅううううッ!

 締めつけが最大に。

 ガクンと男たちが気絶した。

 その瞬間、頭に火花が散ったように、英雄は射精した。

 どっびゅうううううッ!

 びゅっびゅうううううッ!

 ビュウウウウッ!

(あ、あすか……さま……)

 意識が朦朧とするほどの射精。

 英雄は呆然と明日香を凝視し続けていた。

 その視線の中で、明日香はいつまでも男を吊るしながら、勝ち誇るようにして笑っていた。


つづく