「僕のご主人様は彩華様だけです」

 言った。

 町田は言った。

 彩華は、にんまりと笑みを浮かべて言った。


「それだけ?」

「増田千鶴なんて大嫌いです。顔も見たくありません」


 町田は自然とそう言っていた。

 既に、彼の頭の中には、千鶴の姿はなかった。

 存在するのは、新しいご主人様。

 絶対無敵の女王様。

 井上彩華への忠誠心だけだった。


「ぷ、ぷぷぷっ」


 彩華が満足そうに笑った。

 彼女はとてもうれしそうに、滑稽そうに、見下すように笑っていた。


「はい、奴隷化完了♪」


 彩華が言った。


「千鶴先輩のことが大好きだったのに、下級生の女の子の暴力に負けてに屈服しちゃいました〜」


 ふふっと笑って、


「いいわよ。あんたを私の奴隷にしてあげる」


 楽しそうに、残酷に、


「私、飽きた玩具はちゃんと壊して捨てるタイプだから。せいぜい、がんばって私を楽しませることね」


 それじゃあさっそくと、彩華は、


「奴隷になってから初めての気絶、私の脚で味わいなさい」


 彩華の見事な太股が、またしても力をもっていく。

 ぎゅううっと絞めあげられる町田の首。

 彼は、酸欠になって顔をどす黒く染めながら、恍惚とした表情を浮かべ始めていた。

 自分のご主人様に、すべてを任せる・・・・自分の命すらも任せてしまう解放感。

 それを感じながら町田は、もう何度目になるかわからないまま、意識を失った。


 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・

 ・・・


 ぴちゃぴちゃぴちゃ。

 部屋に粘着質な音が響く。

 社内のオフィスだった。大きく構えられたその部屋は、仕事をする場というよりは、人々に畏怖を与えるための儀式の場のようだった。

 大きな机と、スタイリッシュな椅子。

 それらはすべて外国の特別なメーカーのものであって、その会社がどれだけ売り上げをあげているのかを如実に示していた。

 そのいかにも実用的な机にはパソコンが置かれており、椅子には彼女が座っていた。

 彩華だ。

 時の流れは、その美貌とサディストとしての本性が絶妙に合わさったすさまじい美女を生み出していた。

 存在するだけで男をマゾにしてしまうような、そんな圧倒的なオーラだ。

 切れ長な瞳はパソコンの画面に向けられている。

 スーツ姿。

 ミニのスカートからは、黒のパンストをまとった神々しい脚が伸びていた。

 すんなりと、しかし、強靱な太股が机の下に伸びている。

 その妖艶さを前にすれば、男は誰もが、その脚線美に目を奪われ、離せなくなる。

 東証一部に上場した、全国展開のフットネスクラブの社長。

 それが、今の彩華の立場だった。


「ええ、それでお願い」


 彼女は、今、京都の支社の担当者とテレビ会議をしている最中だった。

 指示を終えたらしく、画面中に映った女性の姿が消えた。

 彩華は、画面から視線を落とし、自分の足下に視線をやった。

 そこで、自分のために奉仕を続けている男・・・・

 彼女は、嗜虐的な笑みと共に、声をかけた。


「左脚」


 艶やかな声だった。

 愛情さえ感じさせる声。

 彩華に呼ばれた人物、町田は、机の下でひざまづきながら、彩華の命令を聞いた。


「はい、彩華様」


 右脚から手を放し、左脚を手にする。

 革靴を恭しくはずし、その黒のパンストに包まれたつま先を前にする。

 ごくりと唾を飲み込んだ彼は、なんの躊躇もなく、彩華のつま先を口にほうばった。



 ジュパパパっ!!

 じゅるじゅじゅる!!


 舐めあげていく。

 町田は、机の下の狭い空間でひざまずき、椅子に座った彩華が伸ばしてくる脚に、必死に奉仕しているのだった。

 いまだに執務時間中のため、いつ何時、ほかの社員が社長室にくるかわからない。

 そんな緊張感の中で、彩華の秘書として職を得ている町田は、彩華の脚を舐めあげていくのだった。


「ふふっ」


 それを彩華はねっとりとした視線で見下ろしていた。

 自分の脚を心底美味しいと思いながらほおばる町田を見下ろしながら、彩華も高ぶるものを感じているようだった。

 こうして社長室の中、机の下に拘束し、ひたすら自分のために奉仕させる。

 どんなストレス解消よりも、効果の高いリラックスの方法。

 彩華は、机に肩肘をついて頬杖をしながら、町田のことを嗜虐的に、しかし愛おしげに見下ろすだった。


「うまくなったわね」

「はりがふぉうごあひまふ!」

「ご褒美よ」


 言うと、さきほどまで舐めさせていた右脚で、町田の頭を撫で始めた。

 ぐりぐりと、乱暴に、町田の頭を彩華の右足が蹂躙する。

 町田は感極まったように、あえぎ声をあげた。


「四つん這いになりなさい」


 命令どおり町田が四つん這いになる。

 その背中に彩華が跨った。

 両足で町田の胴体を挟み込み、そして、


「久しぶりに潰すわよ」


 ぎゅうううううううッッ!!


 そのまま、勢いよく脚をとじた。

 パンストの黒い生地が、町田の上半身に食い込み、肉と骨を潰していく。

 その内蔵が飛び出てしまうような感触に、しかし、町田は声をもらさない。

 高校時代の彼だったら、悲鳴をあげ、泣き叫び、必死に命乞いをしていただろう。

 しかし、これまでの彩華の調教によって、町田は彩華の許可なく、いっさいの行動をとることを許されなくなっていたのだった。


「うん、よく悲鳴を我慢したわね」

「彩華さまああ、彩華さまああ」

「ほかの男にこれやったら、10秒ももたないのにね。ふふっ、いじめがいがあるわ」


 いいながら、彩華は仁王立ちの状態で町田を挟み込みながら、パソコンの操作をした。

 すぐに、ほかの支社の責任者とテレビ会議がつながる。

 彩華は、まだ音声をつながない状況で、自分の脚の間で地獄を味わっている男に対して言った。


「これから大阪の支社とミーティングだから。それが終わるまで、悲鳴は禁止。わかった」

「は、はいいいいい」

「ちゃんとできれば、今夜は可愛がってあげるわよ」


 そう言って、彩華は、ギュっと両足に力をこめて、町田の体を潰す。

 白目をむきながら、それでも悲鳴をあげなかった町田に満足すると、彩華はパソコンの音量ボタンを押した。


「待たせたわね」


 彩華がパソコンの向こうの担当者に言う。

 そして、仕事上の指示を次々としていく。

 圧倒的なカリスマ性を持ち合わせた彩華の前に、年上の男性社員は、畏怖の念をもって彩華の言葉を聞いていた。


「だから、女性専門のフットネスクラブという方向性をさらに強めていきたいのよ」


 彩華が言い、そして獲物を挟んだ彼女の両足がぎりぎりと力をこめ続けていく。

 ギュウウウウウッッ!!

 ギリギリギリイイイイ!!


「・・・・・・・・・うう・・・・・」


 町田は、彩華の声を聞きながら、必死に悲鳴をこらえていた。

 彩華の命令をひたすら忠実に守ってきたからこそ、自分は処分をされずに、彩華様の奴隷でい続けることができているのだった。

 彩華様に気に入られようと、ひたすらに努力してきた日々。

 ほかの奴隷たちが、数ヶ月ごとに処分され、男を失っていくのを見ながら、町田は彩華に対する絶対的な忠誠を誓っているのだった。

 だからこそ、悲鳴をもらすわけにはいかない。

 胴体に食い込む彩華の脚は、圧倒的なまでの力をもっている。

 胴体の筋力を総動員して、必死に彩華の脚に抵抗するのだが、彼女の脚の筋肉がピクンと動くだけで、その抵抗は無駄になった。

 ギュウウウっと、肉が潰れていく音。

 彩華の両脚に挟み込まれた自分の胴体は、変形し、さらに潰されていく。

 彩華の黒いパンストに包まれた太股と太股が、町田を挟み込みながらあわせってしまうほどの苛烈な圧迫。

 息など満足に吸えるはずもなく、町田は白目をむきながら、必死に耐えるだけだだった。


「そう。女性の筋力向上と、運動能力向上は、女性の地位向上とリンクするのよ。現に、潜在的には男よりあらゆる能力が上の女性が、女は男より弱いものという先入観にとらわれて、自分の能力を抑えてしまっている。それを変えていきたいの」

「確かに、我が社のプログラムを受けた女性の中には、男性をはるかに上回る身体能力に目覚める者もいますからね」

「ええ。だからこそ、男性をメインにした営業戦略はたてない。あくまでも、女性をメインにする。その方向で進めなさい」


 会議が終わる。

 パソコンの電源が切れられる。

 彩華が言った。


「よくがんばったわね」


 彩華が、町田の髪の毛を掴んで、ぐいっと後ろに引っ張った。

 四つん這いの町田を両足で挟んだままなので、町田は大きく体をそらすことになった。町田の顔が見えるくらいになるほど、彩華は町田の髪の毛を引っ張り、そして、


「でも、我慢されるのはされるので、腹たつのよね。だって、私の力が弱いみたいじゃない」

「あ、彩華さま・・・・・」

「100%。いくわよ」


 悲鳴は我慢しなくていいわ。


 ギュウウウウウウウウっっっ!!


「ksdmgksんgrlplp!!」


 ボコッと、彩華の太股が盛り上がり、筋肉の鎧をまとう。

 彩華の皮下脂肪の下に隠されている彼女の本性。

 高校時代とは比べ物にならない力に、町田はたまらず絶叫した。


「ひいっぎゃあああ!! ひゃあああ!! ひゅるひてええええ!!」


 ギュウウウウウウウ!!


「何秒もつかしらね」


 彩華の声が遠くから聞こえる。

 胴体がなくなってしまったかのような感覚。

 自分がどんな抵抗をしたところで、絶対にあらがうことなどできない、そんな圧倒的な力だった。


「ひ・・・・・あ・・・・・・」


 町田の絶叫が小さくなっていく。

 彼は、彩華様の太股の感触を感じながら、幸福の思いで意識を失った。


 *


 高校時代の町田は、いかにして彩華に見捨てられないようにするか、それだけを考え続けた毎日だった。

 彩華に気に入られるために、なんでもやった。

 優秀なもの、秀でたものが好きであるという彩華の性分を知るに、町田は寝る間も惜しんで勉学に励んだ。

 力では彩華の足下にも及ばないと、身にしみて感じていたからだ。

 どうにか、彩華の満足のいく成績をとり、彼女が町田のことを処分しないだけの理由を勝ち取ることに成功していった。

 とはいっても、試験で彩華に勝つことは一度もなかったのだが・・・・・・。

 それでも、全国でトップクラスの彩華の成績についていくだけでも、相当な努力が必要だったことは確かだった。

 町田がそれだけの努力をしたのは、処分されたくないという理由ではなかった。

 町田は、心底、彩華に心酔してしまっていたのだ。

 自分とは比べものにならないほど優秀な、彩華様の存在。

 彩華様の前にいると、自分が劣等人種であることをまざまざと見せつけられるようで、彼女に対する崇拝の念がますます募った。

 自分のものが彩華に潰されるのであれば、それはむしろ本望だったが、しかし、その後、彩華に見捨てられるのだけは嫌だった。

 だからこそ町田は彩華の側にいられるように勉学に励み、そしてどんな調教にも耐えてきた。

 むしろ、彩華の太股で潰され、首を絞められ、永遠殴られ、蹴られるのは、町田にとっては天国のようなものだった。

 彩華様が自分のことを調教してくださる。

 彼女の脚が虐めてくれる。

 ほかの奴隷たちは恐怖で支配されていたが、町田は彩華への崇拝の念で支配されていた。

 町田は彩華の言うことならばなんでも聞いた。

 どんなことでもした。

 彩華の命令どおり、わざと留年して、彩華と同じ学年となった。

 同じクラスで彼女に椅子にされ、玩具にされ、慰み物にされるのがなによりのご褒美だった。

 そんな町田の献身が、彩華にも少しづつ感じられ始めたのは、高校3年生なろうとしていたときだった。

 それから先、彩華は町田に幾度も試練を課し、町田はなんとかそれをこなしていった。

 いつの間にか、彩課の奴隷は町田だけになっていた。

 それは、大学に入ってからも、在学中、彩華がフットネスクラブを起業してからも続いた。

 そして、彩華と町田の女王と奴隷の関係は、日々の生活の中にもしみこんでいるのだった。


 *


「もっと激しく」

「ふぁい、あひゃかはま」


 彩華の自室。

 豪奢なマンションの一室だった。

 その寝室で、彩華は仁王立ちのまま手を腰にやり、目の前でひざまづいている男に奉仕させている。

 そこにいるのは当然、町田だ。

 彼は彩華の足下で膝まづき、顔を彼女の秘所にあてがって、ぺろぺろと舐めあげているのだった。

 かれこれ、30分近く、その行為は続いている。

 彩華の頬はうっすらと上気し、妖艶さを増していた。

 黒のパンストをはいたまま、スーツ姿はそのままで、彼女たちは自宅に着くなり、町田に奉仕を命じたのだった。


「ふう、まあまあだけど、やっぱりだめね」


 彩華が言った。

 彼女は町田の髪の毛を乱暴に掴み、ぐりぐりと上下に揺さぶった。


「私をイカせようっていうなら、これくらいはしてもらわなくっちゃ」


 言うと、彼女は町田の頭を両手でがしっと掴み込み、勢いよく、自分の秘所に押し込んだ。

 そのまま、ぐりぐりと町田の顔面を自分の気持ちのいいところにあてがって、動かす。


「ほら、舐め続けなさい」

「ふぁ、ふぁいいい!!」


 ジュパパパ!!

 じゅるじゅるううう!!


「そう、そのまま私が満足するまで、あんたの顔を使わせてもらうわ」


 ぐりぐりと、乱暴に町田の顔面でするオナニー。

 彩華は男の顔面をつかって、ひたすら自分勝手に、女王としての貫禄を見せつけながらオナニーを続ける。

 彩華の時折みせる、あえぎ声。

 それとは対照的に、窒息の恐怖に教われながら、必死に舌を動かし続ける男の哀れさ。

 彩華の高身長とスタイルの良さと、地面にひざまづく男の貧弱な体とが対比されて、同じ人間には見えないほどだ。


「このまま、1時間はするからね」


 彩華が言った。


「覚悟しなさい」


 *

 2時間後、ようやく解放されたとき、すでに町田の意識はなかった。

 白目をむき、ぶくぶくと泡をふいた状態。

 彩華の両手が町田から離れたとき、町田の顔面と彩華の秘所には、ねばっとした液体の橋がかかり、彩華の行為の激しさを物語っていた。

 その後も、彩華による責めは続いた。

 ボンテージ姿に着替え、ベニパンを装着した彩華が、町田を背後から突いて突いて、犯しまくる。

 駅弁の体位で、町田を抱き抱えながら犯し続ける。

 町田の悲鳴は防音の部屋を飛び越えて、廊下まで響き渡るほどの絶叫となった。

 彩華による責めは、日付をまたぐまで続いた。


 *


 シャアアアアアアアッ・・・・・


 浴室。

 シャワーを浴びているのは彩華。そのかたわらで、町田が控えている。

 きゅいっと蛇口がしまり、シャワーが止まる。

 すぐに、町田が彩華の体にスポンジを這わせて、その体を清めていく。

 彩華は仁王立ちのまま、町田の仕事を検分するように、じいっと彼のことを見下ろすだけ。

 すでに190センチの大台にのった彩華と、168センチのまま成長がとまった町田の身長差故に、彩華の町田に対する視線は常に見下ろすものとなっていた。

 その冷たくも、獲物を前にした猫のように上機嫌な彩華の様子をみて、町田は下半身が反応してしまうのを抑えられなかった。

 体を洗い終え、彩華が浴槽に入る。

 泡風呂だ。

 そこに体を沈め込ませ、タイルの上で正座となった町田に声をかけた。


「あんたも入りなさい」

「え?」

「いいから、あんたもきなさい」


 そのまま、彩華は浴槽から身を乗り出し、町田の体を掴むと、勢いよく浴槽へと引きずりこんだ。

 ドボンっと、町田の体が浴槽に入る。

 そして、


「じっとしなさい。暴れないの」


 彩華が、町田の体を背後から抱きしめていた。

 当然、彩華は裸だ。

 その大きな膨らみと、突起物が、背中で潰される感触に、町田は体が溶けてしまったかのような感触に陥った。

 大きな、大きな彩華の体。

 こうしてふれているだけで、自分の筋肉とは比べ物にならない、優越した良質な肉体を感じることができる。

 町田は多幸感でどうにかなってしまいそうだった。


「あんたには、普段もがんばってもらってるからね」


 彩華が背後から町田の頭を撫で始めた。

 慈愛のこもった、最大限のねぎらい。

 ふわわわっと、町田の声から喚声があがった。


「・・・・・・・・・・・・・・」


 何度も何度も、彩華は町田の頭を撫でた。

 そのまま、じっと、町田の後頭部を見つめる。

 その視線は意味深で、彩華は何かを考えているようだった。


「ど、どうしました?」


 町田が視線に気づいて話しかける。

 彩華は、ふとしたように言った。


「ねえ、あんたはこのままで本当にいいの」

「え?」

「このまま、私のところにいて、本当にいいのかってこと」


 彩華は、両手を町田の体の前でクロスさせ、ぎゅうっと町田の体を抱きしめながら言った。


「いっとくけど、私は誰かと恋人になろうとも思ってないし、誰かと結婚しようとも思えない。男との関係は、どこまでいっても、ご主人様と奴隷の関係でしかいられない」

「・・・・・・・・・・・・」

「それはあんたも例外じゃない。確かに、あんたはほかの男と違って意気地なしではないけど、それでも私はあんたのことを奴隷として扱うし、毎日虐める。セックスも、あんたを満足させるんじゃなくて、私が満足するためにする。私といたら、そういう関係でしかいられない」


 あんたはそれでいいの?

 彩華の言葉。

 町田の返答は決まっていた。

 町田は後ろに振り返ってから、彩華の目を見つめて、言った。


「僕のご主人様は彩華様だけです。愛しています、彩華様。一生、奴隷として、お側にいさせてください」


 その言葉を真正面から聞いた彩華は、一瞬、ぱちくりと目を見開いて驚いた。

 しかし、それも一瞬のこと。

 次の瞬間には、すぐにいつもの嗜虐的な笑みを浮かべ、町田に言った。


「そう。なら、あんたは一生、私の奴隷よ、弘樹」


 彩華はそのまま町田の唇を奪った。

 口づけ。

 町田の後頭部に両手をまわし、町田が決して逃げられないように拘束してから、熱烈に唇をついばんでいく。

 まるで、獲物を食い殺そうとするかのような、暴力的なディープキスだった。

 町田は、溺れそうになりながら、彩華様の口づけを歓喜と共に受け入れていた。

 これから先の奴隷としての生活に思いを馳せながら、絶対に彩華に捨てられないように研鑽をつもうと、町田は決意を新たにしていた。

 こうして、町田の人生はある意味終わった。

 彼は残りの人生、彩華の奴隷としてだけ、生きることになった。

 

彩華HAPPYエンド(完)