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決勝戦当日。
朝刊を見てみると、単なる高等部の部活動の決勝戦が一面をかざっていた。それだけ、バトルファックのファンは多く、世間の関心も高いのだろう。純菜と黒宮の写真が掲載されている。3面には二人のインタビューと、専門家による戦況分析がのっていた。3人の専門家は、全員、黒宮有利をうたっていた。バトルファック歴が3ヶ月しかない純菜の経験のなさは致命的に不利だと予測している。俺は新聞紙をまるめてゴミ箱に捨てた。
俺は純菜を迎えに行き、そのまま試合会場に入った。純菜はどこまでもいつもの純菜だった。緊張とか気負いとかそういうものは一切なかった。それが妙に頼もしく感じられた。
「体調はどうだ、純菜」
会場の控え室。
そこで制服を脱ぎ、簡単な上着を着用した純菜にむかって問いかけた。彼女の競技水着は昨日、俺がプレゼントしたフリフリのついたものだった。その水着をはちきらせんばかりに隆起させる爆乳は、いつ見ても驚異的なものだった。
「絶好調だよ。この水着もしっくりくるし」
「そうか。とにかくがんばれ。でも、無理はするなよ」
「うん。ありがとう、健ちゃん」
ニッコリと笑った純菜。ほがらかな空気が流れようとした時、そいつがドアを乱暴に開けて入ってきた。
「よお。元気か?」
黒宮だった。
いつもの人の気持ちを暗くさせる下品な笑顔を浮かべている。背後から、なぜか俺の3回戦の相手だった麗美も姿を現した。
「黒宮。試合前になんの用だ。お前らにはお前らの控え室があるだろうが」
「ブハハっ。なんだよつれないな。同じ中学校のよしみじゃねえか。まあ、俺もこいつの情報を調べて、同中出身だったって分かったんだけどな」
黒宮が純菜をジロジロと見つめて笑った。その下品な視線が純菜の爆乳を視姦している。
「まあ、中学のころはただの地味子だったっていうのに、よくもまあこれだけ育ったもんだ。俺に食べられて犯されるために、よくこれだけ成長してくれたもんだよ」
「黒宮、お前な」
「一つ提案があってここに来たんだ。まあ聞けよ」
黒宮が俺の言葉を制止して続けた。
「今日の試合、時間無制限のデスマッチにしようぜ」
「な、何言って」
「だから、時間制限なしで、最初に射精するかイったほうが負けのルールに変更しようって言ってるんだ。そのほうが燃えるだろ?」
まあ、簡単にはイかせてやらないけどな。
シッシッシと不気味に笑った黒宮が純菜を視姦する。その狙いは明らかだった。時間をかけて純菜を犯し、イく寸前で寸止めを繰り返して、その人格を壊す。
それが黒宮の狙いなのだろう。これまでの試合内容からして、黒宮の性癖は把握していた。完全なサディスト。女を物として扱い、イき狂わせて屈服させることに生き甲斐を感じる男だ。
そんな提案を受ける必要なんてない。黒宮の有利なようにルールを変更する必要はないのだ。俺は断るために口を開こうとした。その時、純菜が、
「いいよ。その条件でやろう」
「じゅ、純菜!?」
俺は驚きのあまり純菜に振り向いた。
そこには、意志の強さを感じさせる瞳で黒宮を睨む純菜の姿があった。
「決まりだな」
黒宮がニヤリと笑った。
「そうそう。俺のセコンドはこいつだ。健二を失神KOしたBL学園の期待のホープってやつだな。まあ、俺が鍛えてやったからこそ成長したんだが」
そう言って黒宮が麗美の巨乳をわし掴みにして、もみしだいた。「んッ」と声をもらした麗美は、しかし抵抗するそぶりを一切見せなかった。あのプライドの塊みたいな麗美がこれだけのことをされて黙ったままというのが信じられなかった。よく見ると麗美の体が恐怖で震えている。それはまるで調教された奴隷のように見えた。
「夢野。お前もこいつと同じにしてやるよ」
黒宮が麗美の巨乳を好き勝手にしながら言った。
「調教して、俺に逆らえないように躾てやる。その胸だけは見事なもんだからな。俺のパイズリ練習機として使ってやるから、ありがたく思えよ?」
ブハハと笑い声を残して黒宮が去っていった。
麗美が最後にこちらにペコリと頭を下げてから、黒宮の後に続いた。控え室には、闘志満々の純菜と、右往左往する俺だけが残された。
こうして、決勝戦のルールが変更になった。時間無制限で最初に射精するかイったほうの負け。対戦相手同士が同意すれば直前のルール変更も許されているとはいえ、決勝戦当日にルールが変更になるなんて聞いたこともない。
試合は始まる前から荒れに荒れることになった。
*
試合開始時刻。
入場した純菜を待っていたのは観客たちの熱狂的な歓声だった。
超満員の第3武道館。ライブ会場にもなるほどの大きな武道館の席は全て埋まり、立ち見ですら入場制限がかかるほどになっていた。
純菜のファンも目立つが、それよりも多かったのは男性ファンだった。それは黒宮のファンもいたが、それ以上に中年の男たちの姿が目立った。彼らは黒宮と同じように下品な笑いを浮かべてスマートフォンを純菜に向けていた。彼らの目的はただ一つ、純菜が犯されることだろう。あの強い純菜が黒宮に犯されて泣き叫ぶ姿を見たい。そんな歪んだ欲望で、会場に変な熱気が生まれていた。
「それではこれより決勝戦を開始しますッ!」
開会式も担当した燕尾服姿の男が言った。
決勝戦は実況と解説もつき、テレビ中継されることになっていた。解説役はあの西園寺拓也選手だ。
「それでは、選手はリングにあがってください」
その声に、純菜が上着を脱ぎ、俺に渡してきた。
笑顔。俺は「がんばれ」と送り出すことしかできなかった。
「決勝戦は特別ルール。時間無制限、絶頂サドンデス方式で開催されます。両選手、よろしいですね」
審判員の声に、リング上の純菜と黒宮が頷いた。
「それでは、試合開始っ」
はじまった。
つづく