純菜は、俺の無様な敗北を観客席から見ていたにもかかわらず、俺に対する態度を変えなかった。
心優しい幼なじみ。俺の体の心配をして、気遣う様子を見せてくれたことに、俺は内心ほっとしていた。
部内ではバトルファックの強さが全ての価値基準となる。強ければ何をしても許される。そんな風に思うようになってしまうものだ。それはBL学園の黒宮を見れば分かるだろう。
しかし、純菜はBL学園の選手を全員KOして勝率1位になっても、その優しさを失わなかったのだ。俺にとっても、そんな純菜は誇りだった。だからこそ彼女の力になりたかった。無理かもしれないが、純菜には黒宮に勝って欲しかった。そのためなら、俺はなんだってしてやる気持ちだった。
「そ、それだったら、明日の練習の後、行きたいところがあるから、ちょっとつきあってくれるかな」
何かできることはないかという俺の申し出に純菜はそう答えた。
断る理由はない。俺と純菜は練習のあとで出かけることになった。
その日も、純菜はいつものように男子部員3人を血祭りにあげて、縮こまった一物に貞操帯をとりつけてから、すぐに制服に着替えて、待ち合わせ場所である校門に走ってやってきた。
「おまたせ。それじゃあ、行こうか」
笑顔の純菜が言った。
黒宮との試合を明日に控えて、今日の純菜の練習はいつもより過激なものだった。だからこそ彼女のショートカットの髪の毛は艶やかに濡れていて、それがとてつもない色気になっていた。さきほどまで男たちの精液を絞りとっていた少女。その存在を目の前にするだけで、俺の股間が反応してしまいそうになる。
俺はなんとか抑えて純菜のあとをついていった。目的地は電車を乗り継いだ先の大型スポーツ店だった。バトルファック用の商品も多数取りそろえている場所だ。
「なんか買うもんあったのか?」
店内に入ってから俺は言った。
純菜は「そうなんだよね」と言いながら、迷わずその一角に足を踏み入れた。そこは、女性用の競技水着を並べている場所だった。なんで今更こんなところにと思った俺に対して笑顔の純菜が言った。
「実はまた大きくなっちゃったみたいなの」
「え?」
「わたしのおっぱい、まだ成長してるみたい」
その一言に俺の視線は彼女のおっぱいにくぎづけになる。
ゴクンと生唾をのんだ俺の手をつかむと、彼女は「来て」と試着室に俺を連れ込んだ。
狭い試着室の中に俺と純菜の二人だけが入る。カーテンでしめるタイプではなく、ドアで外部と隔てる個室タイプの試着室だった。鍵もしめられるようになっていて、純菜が躊躇なく鍵をしめた。
「お、おい純菜。なにやって、」
抗議の声は、彼女が制服を脱ぎだしたことによって言葉にならなかった。
ブルンとおっぱいが揺れて、彼女の上半身が競技水着だけになった。
しかも、純菜はそれで終わらなかった。彼女はその競技水着も、背中のアタッチメントをはずしてとりはずしてしまった。
拘束帯をはずされた決戦兵器が、自由になって大きく揺れた。重力にすら打ち勝ち、まったく垂れることなく鎮座するその迫力に、俺はただただ圧倒されてしまった。純菜の手が乳首だけを隠していわゆる手ブラの格好になっているのだが、それがますます俺の脳味噌を刺激し、股間を固くさせてしまうのだった。とにかく目の前のおっぱいから目を離せない。
「け、健ちゃんにはかってもらいたいの」
その言葉に、ようやく俺は我に返った。
おっぱいではなく彼女の顔を見上げる。そこには顔を真っ赤にして恥ずかしがっている純菜がいた。
「ね、お願い。わたしのおっぱい、メジャーではかって?」
俺はゴクンと生唾を飲み試着室に備え付けられていたメジャーを手にとった。
純菜の背後にまわる。背後からもその極上の果実は背中に収まらず、横にはみ出ていた。しかも密室の中で漂ってくる甘い芳香が俺の頭をバカにしていた。純菜のフェロモン。試合で男子部員の頭をバカにしている彼女の魅力の一つが、密閉された試着室の中でたまり続け、俺をダメにしていった。
俺は震える手で、メジャーを純菜の体の前にまわした。彼女のおっぱいにぐるりとメジャーをまきつけ、背中で数字をあわせる。その数字を見て、俺は驚愕した。
「ひゃ、110」
衝撃的な数字だった。まさかの1メートル越え。小さな子供の身長よりも大きな塊を、純菜はその胸に飼っていることになる。
「ん、やっぱり大きくなったみたい」
手ブラのまま純菜が言った。彼女は顔を真っ赤にしてこちらに振り向いてきた。その圧倒的なおっぱいの迫力に、俺は目をくぎづけにされてしまった。
「前にはかったときには104センチだったから、6センチも増えちゃった」
「ろ、6センチも」
「うん。Kカップだね。どおりで競技水着がきついわけだ」
衝撃の告白だった。
Kカップなんてものがこの世に本当に存在しているというのが信じられなかった。しかも純菜はまだ高等部2年生の学生なのだ。その大きさが数字となって分かると、圧倒的なリアリティとなって目の前に迫ってくるように思えた。
「健ちゃん」
純菜の声に我に返った。
彼女は手ブラのままで、顔を真っ赤にしながら言った。
「Kカップの競技水着。健ちゃんがデザインを選んでもってきてくれないかな」
「お、俺が?」
「うん。健ちゃんに選んで欲しい」
顔を真っ赤にして言う純菜。
彼女のフェロモンで思考がまとまらず、俺は訳も分からないままにうなずき、試着室を出た。
むかった先は競技水着コーナーだった。Aカップから始まってBカップ、Cカップと続いていく。最後の棚にKカップがあった。胸囲サイズ105から115までのものも取り寄せてある。ゴクンと生唾を飲み込んだ。これ以上大きなサイズはなかった。純菜のおっぱいはここまで成長したのだ。
「選んでといっても、競技水着のデザインは決まってるからな」
高等部では色は白色だけ。デザインも完全に無地のものか、線が二本入っているか、少しだけフリフリがついているものの3種類だけ。今まで純菜は無地のものを使っていた。俺はぼんやりとする頭で純菜に一番似合うと思ったフリフリのついた競技水着を手にとって、試着室にもっていった。
「ありがとう、健ちゃん」
純菜がニッコリとした笑顔で言った。
彼女はまだ手ブラのままだった。その大きさは何度見ても慣れなかった。すぐにフル勃起して、ズボンにテントができる。
「これが健ちゃんの選んでくれたやつなんだね」
「あ、ああ」
「ねえ、つけてくれる?」
ドキンとした俺は純菜の言うがままになる。
俺は震える手でKカップ競技水着を純菜の体に装着していく。背中でアタッチメントをとりつけ、カチリと音がするまで差し込んだ。
「ん。ぴったりみたい」
純菜が前で胸のベストポジションに水着を揃えていった。その動きにあわせて、大きな果実がプルプルと震えていて、俺の心臓がバカみたいに脈打った。
「どうかな? 似合ってる?」
純菜が笑って言った。
彼女は胸をこちらにドンと見せつけてきた。顔が真っ赤になっている。しかし、純菜以上に俺の顔のほうが真っ赤になっている自信があった。
「お、おう。とっても似合ってる」
「ほんとう?」
「うん。すごい可愛い。というか、お前のおっぱい、やっぱりすげえな」
俺は正直に言うしかなかった。
俺の言葉に、純菜がジっとこちらを見つめてきた。
「ねえ、健ちゃん」
「な、なんだよあらためって」
「健ちゃんは、おっぱいの大きな女の子、好き?」
その言葉に俺の顔が真っ赤になった。
「な、なに言って」
「お願い答えて。真剣な話しなの。健ちゃんは、おっぱいの大きな女の子、嫌いじゃない?」
どこか思い詰めた様子の純菜だった。
真剣そうな表情で俺の瞳を凝視してくる。それがどこか危うくて、俺は言葉を選ぶこともできずに、自然と言葉があふれた。
「き、嫌いなわけあるか。大好きだよ」
俺は言った。
「大好きだ。おっぱいが大きいとそれだけで興奮する。なんだか幸せな気持ちになるし……ええと、なんだな、とにかく大好きだよ」
自分でも何を言っているのか分からない。というか、俺は今、何を言ったんだろう。訳が分からず取り繕うとすると、純菜がそっと抱きついてきた。真正面から、その大きな胸が俺の体に触れないようにして、純菜が優しく身を寄せてくる。
「ありがとう。健ちゃん」
純菜が俺の胸に顔を埋もれさせながら言った。
「それだけでわたしがんばれる。明日の黒宮くんの試合も、ぜったいに勝てるよ」
だから見ててね。
そう言って顔をあげた純菜はニッコリとした笑顔だった。
俺はそんな純菜が可愛くてたまらなかったし、体につたわってくる彼女の柔らかい体と甘い匂いにどうにかなってしまいそうだった。おっぱいは触れていないのに、純菜のほかの体も特別に魅力的だった。
「ああ。純菜ならできる。がんばれ」
俺は純菜を勇気づけるように彼女の体に腕をまわして抱きしめた。
純菜も抵抗せずに受け入れてくれた。密室の狭い試着室の中で、俺たちは二人、少しの間だけ抱き合っていた。俺はそんな中にあっても、完全フル勃起になっているのが純菜に気づかれないように必死だった。
*
「本当によかったの? 買ってもらっちゃって」
純菜が大事そうに紙袋を抱えながら言った。
スポーツ店の帰り道。家路につきながら、純菜はずっと嬉しそうに笑っていた。
「ああ、餞別だ。受け取ってくれ」
「でも、高かったでしょ。カップ数が大きくなればなるほど、値段も高くなるから」
「これくらいなんでもない。気にするな」
バイトで貯めた金が底をつきつつあったが、そんなことは本当にどうでもよかった。俺は純菜の力になりたかった。ただそれだけだった。
「ありがとう。大切にするね」
そこで力強く競技水着が入った紙袋を抱きしめる純菜だった。
彼女の制服ごしの爆乳がぐんにゃりと潰れて、俺は「うっ」と呻いてしまう。さきほどの生乳の映像が脳裏にこべりついていて、離れなかった。
「しかし、明日の試合、どうするつもりなんだ?」
俺は取り繕うようにして言った。
「黒宮の乱暴なプレイに対して、何か対策はあるのか?」
「うん。部長と健ちゃんの準備してくれた動画は穴があくほど見て、それにあわせて男子部員とも練習したしね。それに、榎本……さんにも話しを聞けたから大丈夫だと思うよ」
「榎本って……確か、昨日、見舞いに行ってたんだっけか」
「そうだよ。病院でも、ちょっと色々あったんだけどね。榎本さんの希望を叶えてあげたんだ」
そこで純菜が妖艶に笑った。口元にはニンマリとした笑みが浮かんだ。
「そうしたら、最後にはこっちが聞いてないのに、黒宮くんのこと色々と教えてくれたんだよ。まあ、大した情報じゃなかったけどね」
ふふっと、瞳を蠱惑的に輝かせて笑う少女。
その変貌に俺はドキンとした。
それはリングの上で純菜が見せる表情だった。サキュバスのような天使。彼女が榎本選手に何をしたのか、それを考えるのが恐ろしかった。しかし、想像したくないのに思い浮かべてしまう。病院で純菜が榎本選手を絞っている姿を。男が泣き叫んでいるのに容赦せずに永遠と射精させていく姿を。俺の股間はあっという間に勃起してしまった。
「それに、健ちゃんに買ってもらった新しい競技水着もあるからね」
純菜がいつもの優しい幼なじみに戻って言った。
その純粋無垢な笑顔が妙にまぶしかった。
「だから明日も勝つよ。見ててね、健ちゃん」
そう言って純菜はニッコリと笑うのだった。
俺は決意を新たにして、純菜のことをサポートすることに決めた。

つづく