姫華物語 第3章
ギャルの切り替えは早い。
健二がいなくなった同好会に未練は何もなかった。
健二が卒業した次の日、姫華は退会届を提出した。同学年の男子にも、一つ下の男子にも、自分の相手をすることのできるバトルファッカーはいなかったからだ。
ギャルの切り替えは早い。
そうならなければならないと姫華は考えていた。だからこそ、学校でついつい誰かの姿を探して視線が動くということはなかった。競技場で彼の面影を探すこともなければ、彼との思い出に浸るということも全くなかった。彼の下駄箱の前でぼおっとしたことなんて一度もないし、彼の使っていた机に座って教室を見渡すこともなかった。
ギャルの切り替えは早いのだ。そうならなければならない。姫華は吹っ切るようにして、家族会議の開催を求めた。
「スクールに通いたい?」
家のリビング。
そこで父親と兄と姫華が勢ぞろいしていた。
姫華は家族会議の冒頭で、バトルファックスクールに通わせて欲しいことを伝えたのだった。指導役の先輩が卒業してしまったので、練習相手がいないこと。自分はもっと強くなりたいこと。そのためには、指導者や練習相手がいるバトルファックスクールに通う必要があること。それを熱く語った。
「お前の熱意は分かったよ」
父親が言った。
姫華がギャルになった当初は泣きわめいていた父親だったが、姫華が真剣にバトルファックに取り組んでいる様子を見るにつれて態度が軟化していた。今だに露出の高い格好で外出しようとすると苦言を呈されるものの、それも個性だと容認するようになっていた。それもこれも、陰で兄が父のことを説得してくれていたことを姫華は知っている。
「確かに、今の同好会ではお前の実力を伸ばすことはできないだろうな」
「パパ」
「パパはやめなさい。気味悪いから。それより、お前には聞いておきたいことがあるんだ。いいか、大事なことだぞ」
父親が姫華を見つめながら言った。
「姫華、お前は将来どうなりたいんだ?」
「え?」
「将来だよ。プロのバトルファッカーになりたいと、そう考えているのか」
その質問に姫華は押し黙った。
プロのバトルファッカー。そんなこと考えたこともなかった。木城カエデ選手の影響でギャルを目指し、その延長でバトルファックを強くなりたいと思っている。それは確かだ。しかし、そこから先、プロのバトルファッカーになりたいとか、そういうことを思い描いたことは一度もなかったのだ。姫華はその気持ちを父親に正直に伝えた。
「分かった。お父さんも別に、今、将来のことを決めろと言っているわけではない。打ち込むことがあるのはいいことだ」
「パパ」
「パパはやめなさい。気色悪いから。それよりも、大事なことだ。よく聞きなさい」
父親が威厳の演技をもって姫華に迫った。
「高等部は富士見ヶ丘学校にしなさい」
「え、どういうこと?」
「将来の夢がプロでないなら、選択肢は残しておくべきだということだよ。バトルファックスクールおおいに結構。それくらいの甲斐性は見せよう。ただ、学業もおろそかにしてはいけない。そういうことだ」
「パパ」
「パパはやめなさいね。とにかく、お前は頭がいい。県下一番の進学校である富士見ヶ丘学校だって楽に受かるだろう。そっちはそっちで可能性は残しておけということだ。それを条件に、バトルファックスクールに通うことを認めよう」
「ありがとうパパ」
抱きつこうとする。
それを父親が断固として拒否して威厳を保っていた。くっくっくと笑って見守っていた兄が口を開く。
「父親様よ。ご英断だぜ。さすがは父親様だ」
「父親様はやめろ。お前はいつもそう」
「まあまあ、それより父親様。スクールの月謝がいくらか知ってるかい?」
「月謝? そんなもんそこらの予備校と似たりよったりだろうよ。万年係長の私をあまり見くびるなよ」
くっくと笑った兄が電卓をはじく。
その数字を見せられた父親が目を見開いた。
「こ、こんなに!?」
「まあまあ、俺も少しは入れるからさ」
「しかし、ぼったくりじゃないのかこれは。お父さんの小遣い、なくなっちゃうよ?」
「父親様よ、娘が見てるぜ」
兄の言葉にハっとした父親が姫華の視線に気づく。
父親の演技を思い出したのか、彼はリビングの机に両肘をついてドヤ顔で言った。
「余裕だ。なんの問題もない」
「パパ」
「パパはやめろ。それ聞くとなんかこうムズムズするんだよ。それより、覚悟はできてるだろうな。スクールは猛者揃いだ。生半可な覚悟でのぞんだら、飲み込まれるぞ」
威厳のある父親の演技でそう言う。
姫華は元気よく答えた。
「大丈夫。ウチ、ぜったい強くなるから」
こうして姫華のバトルファックスクール入会が決まった。
姫華としても富士見ヶ丘学校への入学が条件というのは嫌ではなかった。ギャルの切り替えは早いが、父親命令なら仕方ない。たまたま、あの先輩と学校に入学するということだ。そしてたまたま、同じバトルファック部に入部する。これは全てたまたまである。
(スクールでもっと強くなって、健二先輩をびっくりさせてやろう)
そんな決意を胸に姫華はスクールに通うことにした。
そこで運命が変わってしまうことをこの時の姫華は想像することもできなかった。
●●●
スクールに入学して姫華は早くも頭角をあらわしていた。
猛者ぞろいのスクールの中にあって、姫華はまたたく間に成績トップに踊り出て、男子スクール生を圧倒した。
「ひいいいいいいッ!」
今も姫華のパフパフからのパイズリがきまり、男が悶絶をしていた。
その男は姫華が現れるまではスクール内の序列1位の男だった。たぐいまれな身体能力と精力をもって、女性たちを毎日ひいひい言わせていた男。そんな男が今、姫華の凶悪おっぱいに自慢の一物を拘束され、虐殺されていた。
「木戸さん。もうイっちゃうッスか?」
ニンマリ笑いながら、それでもパイズリをやめない。
必殺の膝上パイズリで相手を拘束し、恐怖で見悶えている男を見下ろしている姫華。彼女はこの瞬間が好きだった。普段は偉そうにしている男が、自分のパイズリで苦しんでのたうちまわっている姿を見ることが何より至福の時間だった。
最初はポーカーフェイスを装うのだ。こんなおっぱい、なんでもないといったふうな無表情。しかし、すぐにそれは驚愕に変わり、目の前の現実を信じることができないといった様子となって、次の瞬間には絶望で顔をこわばらせる。
そんなふうにコロコロと表情を変える男たちを鑑賞することが姫華には楽しかった。暴力的なまでにおっぱいを男の腰に打ち付けていくとすぐに白目になる。それが見たくて、かつての序列1位の男の一物をおっぱいで壊していく。
「いっッヒイイぎいいいッ!」
どっびゅううううッ!
びゅっっびゅうううううッ!
射精した。
自分の谷間の中に、壊れた水鉄砲みたいな勢いで精子が打ち付けてくるのが分かる。くすりと笑った姫華がさらに追い打ちをかけ、木戸の射精は終わらない。長い敗北射精が終わった頃には、木戸の一物は全てを出し切り、子供サイズまで縮こまってしまっていた。
「ん。またウチの勝ちッスね、木戸さん」
姫華が勝ち誇って言った。
仁王立ちで、マットに沈んだまま動かない木戸を見下ろしている。ダランと脱力した体がピクピク痙攣している様子を見て、ああ、これをやったのはウチなんだと思うと姫華はさらに興奮した。ニンマリと壮絶に笑った姫華の姿を、取り巻きたちが恐怖して見つめている。
「でも、やっぱ木戸さんは強いッスよ。普通だったら、挿乳しただけでイきっぱなしになって、パイズリの練習にならないッスもん。いい練習台になってくれて、ありがたいっス」
勝ち誇ってニンマリ笑う。
彼女はこちらを恐怖して見つめている取り巻きたちをチラリと見据えた。それだけで、周囲の男たちの体がビクンと震える。
「いやー、やっぱりスクールに入ってよかったッス。ほかのスクール生のみなさんも、耐久力だけは学校の男子とケタ外れッスからね。今日もいい練習ができそうッス」
ビクビク震えるスクール生たち。
彼らが怯えている様子が姫華にはとても快感だった。ここでは手加減をする必要はないのだ。そのことが、学校で抑えていた嗜虐性を解放する結果となっていた。
(あ~、楽しい~。早く次の男ぶっ壊そうっと)
姫華が狙いをつけた男にむかって歩いていく。
純白の競技水着からこぼれる褐色巨乳が揺れ、その大きさを誇示していく。姫華はわざとおっぱいを見せつけるようにして歩き、次の獲物がそれだけでビクンと強制勃起する様子を嗜虐的な表情で見下ろしていた。
「吉田さん。次、いいッスか?」
「え、あ」
「模擬試合、やりましょうよ」
「で、でも」
なんとか逃げようとオドオドしている男。
そんな男を見て、さらに嗜虐性をかりたてられた姫華が、その男の耳元で囁く。ウィスパー声で男の脳味噌を支配するほどねっとりと。
「早くしないと、自主練付き合ってもらうッスよ」
「う、あああ」
「自主練で木戸さんがどうなったか、吉田さんも見てたッスよね。ウチは別にそれでもいいんッスよ?」
永遠に終わらない強制射精。
精液が出なくなってもひたすらパイズリとパフパフを繰り返し、最後には病院送りにした練習だ。吉田は当時のことを思い出したのか、ガチガチと震えながら、コクンと一度首を縦にふることしかできなかった。
「ありがとうッス。それじゃあ、じゃんじゃんやりましょう」
姫華が笑って言う。
「今日もここにいる全員、足腰立たなくするまで射精させてやるつもりッスから、あんまり時間ないんッスよね。吉田さんも瞬殺してあげますから、覚悟するッス」
周囲を見渡して宣言する姫華。
そしてすぐにそれは現実となった。
模擬試合を繰り返し、姫華はスクール生たちを完膚なきまでに射精させていった。1時間もたたないうちに、男子の中で立ち上がっている者は誰もいなくなった。マットの上には、限界まで射精させられて、自分の精液の海の中でのたうちまわっている男たちの屍が重なっている。その真ん中で、返り血をあびた姫華が一人悠然と佇み、死体だらけの競技場を勝ち誇って見下ろしていた。
スクール生はほとんど高等部より上の生徒で構成され、大学生や社会人の姿もあった。彼らの中にはプロを目指す者もいる。日夜練習に明け暮れ、自分の人生の全てをバトルファックに費やしていた男たち。そんな彼らが、連日連夜、中等部の生意気なメスガキに完膚なきまでに叩きのめされ、気絶するまで射精を強いられる。男たちの屈辱は察するにあまりあった。
●●●
スクールにおいても男たちを圧倒してしまった姫華は、それでも驕りとか油断とかいうものからほど遠い存在だった。
それは、このスクールに通うために父親と兄が少なくない月謝を払ってくれていたことも関係していた。何かを獲得しなければならない。その強い思いが、ストイックな練習態度に現れていた。そのせいで、男たちは地獄を見ることになっている。
姫華は、健二からもらった競技水着に身を包み、今日も男たちで練習を重ねていた。
「埋まっちゃったッスね~。ウチのパフパフ、どうッスか~?」
姫華がニンマリ笑いながら言った。
彼女の大きな褐色おっぱいの中には男の顔面が閉じこめられていた。姫華の言葉どおり、完全に埋まってしまっている。後頭部がかろうじて見える程度にまで、姫華のおっぱいの海に沈み込み、フェロモンによって溺死の危険に苛まれていた。
「んっふうううううッッ!」
男は木戸だった。
屈強な体をした大学生。それが、自分よりも身長の低いメスガキに蹂躙されてしまっている。それを可能にしているのが姫華の発達した肉体だった。ハリのある肌と生命力の源みたいな野性味の溢れるおっぱい。白色の競技水着からこれぼれる褐色おっぱいが、男の顔面を丸飲みしてしまっている。
「ふふっ、体から力抜けちゃったッスね~。じゃ、ちょっとお顔見させてください」
姫華が乱暴に木戸の髪を掴むと、そのまま持ち上げた。すっぽりと、姫華のおっぱいから木戸の頭部が引き抜かれる。その顔は、だらしなく破顔して、見れたものではなかった。
「木戸さん、すごい顔になっちゃってるッスよ?」
姫華がニンマリ笑って言った。
髪の毛を掴んで自分の視線の高さまで乱暴に持ち上げながら、年上のバトルファッカーの弛緩した顔をまじまじと見つめる。
「瞳は潤みっぱなしで若干白目むいて、涙と鼻水でぐしょぐしょッスね~。口はダランと開いたままで、舌が飛び出てるッス。ふふっ、年下のメスガキのおっぱいだけでこんなにされて、恥ずかしくないんッスか~」
「……見ないで……お願いいい……」
「あははっ、年下メスガキに負けて、懇願しちゃったッスね~。そうッスよね~。こんなボロッボロにされて、生き恥さらしてる顔、ウチに見られたくないッスよね~」
ニヤニヤと笑いながらの凝視。
姫華の支配者としての視線が木戸の痴態を情け容赦なく貫く。自分の弱さを見つめられた男は「ひいいんん」と悲鳴をあげ、姫華の視線だけでビクンビクンと肉棒を震わせてしまった。
「あはっ、メスガキの視線だけで興奮してるッスね。ウチが見つめただけでち●ぽ強制勃起。こうやって、じいいいって見つめるだけで勝手に興奮しちゃう敗北ち●ぽ」
「……ああああ……見ないでえええ」
「怯えちゃって可愛いッスね~。ビクビク震えて、年下のウチのこと怖がってるのが分かるッスよ~。頃合いみたいなんで、仕上げをするッスね」
壮絶な笑顔。
イヤイヤをする木戸は、しかし姫華のフェロモンによって腰が抜けてしまっているので逃げることもできない。そんな男の顔面にむかって、姫華が唾を吐きかけた。
「ぺっ」
粘着質なネバネバした液体が、男の額に直撃し、それがズルズルと落ちて男の目に入っる。その侵略の証はさらに侵攻して、男の鼻にかかった。姫華の生唾の匂いが、木戸の脳味噌をジャックした。
「い、いっきゅうううううッ!」
どびゅっどっびゅううううッ!
ビュッビュウウウっ!
射精。
唾を吐きかけられ、その匂いを嗅いだだけで、木戸は射精した。脱力した体がさらに力を失い、もはや姫華に髪の毛を捕まれ宙づりにされている格好だ。
「はいマゾ調教完了~」
唾を吐きかけただけで射精した男をマジマジと観察しながら、姫華が勝ち誇って言った。
「おまえ、もうウチには勝てないよ?」
もはや敬語を使う必要もなくなった男に対して、あらたな関係性を教えるように口を開く。
「おまえは年下のメスガキにマゾにされちゃったんだよ。一生懸命バトルファックしてきたのに、年下のメスガキバトルファッカーのおっぱいに敗北して、マゾになったの。かわいそうだね~」
「あ、あああ……ああああ……」
「これからお前はウチの練習台。ほかのスクール生だと刺激が強すぎてできない技の練習をお前でする。ウチがスクールに入った最初の頃、さんざんウチのことバカにしてくれたよね。このスクールにギャルはふさわしくないとかなんとか言ってくれちゃってさ。それはその罰だよ」
ぺっ。
さらに唾を吐きかける。男は予定調和のようにさらに射精した。完全な操り人形になった男を見て、姫華は嗜虐的に笑った。
「とりあえず、今日はこれからパフパフの練習するから。30分間、永遠にフェロモン嗅がせ続けたらどうなるかの実験をする。どうなるんだろうね。楽しみだな」
「やめてえ……おねがいしますう……」
「ほら、今からこのおっぱいで犯すんだよ。よく見ろ」
姫華が男の顔面を自分の褐色おっぱいの間近にセットする。男の目の前には致死性をもったおっぱいがある。ムンムンする姫華のフェロモンが暴力的に男の鼻孔をくすぐる。その匂いとおっぱいの迫力に恐れをなした男が、イヤイヤをするように首を左右に振った。
「はい、開始♪」
そんな男の懇願を無視して、姫華が男の顔面を再びおっぱいの中に埋もれさせる。
上下左右全てを凶悪な乳肉に囲われ、その柔らかな肉の監獄の中に閉じこめられた男は、悶絶するしかなかった。
「どんなふうに刺激すれば効果的か、いろいろ試させてもらうから」
実験。
これはあくまでも実験だった。それから姫華はひたすら男の体を使って試した。どのように力を込めれば男が効率的に悶絶するか。力の入れ具合を調整し、効率的に男を壊す方法を模索する。回答は男の体の痙攣具合ではかれて便利だった。姫華は熱心にパフパフを続けた。男の頭部を褐色おっぱいで捕食しながら、ときどき抱きしめを緩めて息継ぎをさせ、フェロモンで男の頭をバカにしてしまう。
10分、20分と経過し、ついには約束の30分後。
ずっと姫華のおっぱいの中に閉じこめられていた男は、もはや痙攣することもなくダランと体中の力を弛緩させていた。腕はマットに投げ出され、おっぱいに食べられている頭部を支点として宙づりになってしまっている。
仁王立ちの姫華と、そのおっぱいに顔面を食べられ膝まづいている男。
勝者となった姫華は敗者の男を使って、さらなる練習に明け暮れていく。スクール内の誰もが姫華に恐怖し、遠巻きに見つめるだけ。口答えをすれば、次の練習台は自分になってしまうかもしれない。あのおっぱいに食べられ、壊れて、マゾにされてしまう。そんな確定した未来を想像してしまった男たちは、姫華のさらに過激になっていく練習を止めることもできなかった。
つづく