次の日、町田は罪悪感しかなかった。

 後輩の女の子。

 その下着姿の胸に、自分の顔面を押しつけ、堪能してしまったこと。

 もはや言い訳のしようがない。

 自分の意志で、彼女の胸に顔面をすりつけてしまったのだ。

 あの後、どれくらいの時間がたったのだろう。

 優子の胸の中に捕らわれた町田は、頭を溶かされ、気がついたら、自分の部屋で眠っていたのだった。



(そ、それにしても、すごかった)



 思い出すのは優子の胸。

 頭の中に浮かぶのは優子の胸。

 その大きさ、形、感触。

 ただただそれだけだった。

 早朝。

 ベットの中で、優子の感触を思い出した町田は、当然のことながら、自分の分身がいきりたつのを感じた。

 雄々しく勃起したそれを感じて、町田は仕方のないことだと思う。

 入院生活中も、昨日も、かれこれ2週間ほど、自慰すらしていないのだ。

 思わず、今すぐにでも処理したい感覚を得る。

 そうしなければ、優子の胸のことしか考えられないことが続きそう、そう思っていた。


「でも、優子さんとの約束」


 自慰禁止という約束。

 よくわからないルール。

 けれども、約束は約束だ。

 町田は寸前のところで思いとどまり、勃起したものにのばしていた右手を止めた。

 そのとき。



「あ、先輩。起きましたか」



 ドアをあけたのは優子だった。

 満面の笑みで、彼女が部屋に入ってきた。



「大丈夫でした? よく眠れましたか?」

「え、う、うん」

「そうですか。よかったです」


 そして天使の笑顔を浮かべる優子。

 まるで、昨日のことなんて起こらなかったかのような、いつもの後輩の女の子。

 そんないつもどおりの様子の彼女に、一瞬だけ毒気を抜かれる町田。

 しかし、町田は、すぐにも意識をもっていかれてしまった。


(す、すごい)


 優子の胸元。

 町田の視線がそこに釘付けになる。

 優子の格好がいけなかった。

 彼女は、アンダーシャツ一枚。

 それに、スパッツという格好。

 アンダーシャツのぴっちりと体に張り付いた布地。

 そこから盛り上がる大きな、大きな、胸。

 ブラジャーの形まで、しっかりと浮き上がってくるような密着具合で、その胸の形がくっきりと浮かび上がっている。

 町田は優子の顔を見上げることすらできず、その胸を真正面から凝視してしまっていた。


「それでは、先輩も着替えてくださいね」


 優子の声に、はっと我に返った町田。

 ようやくその爆乳から視線をあげ、彼女を見上げる。

 そこには、胸を凝視されていたことなど全く気にしていない様子の笑顔の優子がいた。


「今日は一緒に学校にいって練習ですよ」

「が、学校」

「そうです。形としては、私の専属マネージャーということですね。明日からは別に構わないと思いますけど、最初はポーズでもそういうことにしないと、彩ちゃんが納得しませんから」

「う、あ」


 彩という言葉を聞いて、町田の背筋が凍った。

 それは、町田にとって恐怖の代名詞だった。

 あの地獄の毎日。

 彩華にされた様々な拷問。

 それを思い出した町田は、顔面を蒼白にして、さあっと意識が、


「せ、先輩、大丈夫ですか」


 優子が町田の肩を支えて言った。


「やっぱり、怖いですか」

「そ、そうだね。やっぱり」

「そうですよね」


 優子が、町田のことを心底心配している眼差しで町田を見下ろしている。

 そこには、憂い顔、瞳には涙さえ浮かんで、町田のことを心配している。



「な、なさけないよね。年下の女の子に虐められて、それが怖くて、学校のグラウンドに行きたくないなんて」

「・・・・・・先輩」


 彼女は、意を決したように、表情を変えた。

 そして、



「失礼しますね、先輩」



 そのまま、優子は町田の顔面を自分の胸に押しつけた。

 そのまま、ぎゅううっと、胸の中に町田の顔面を抱きしめる。

 突然の出来事に、町田は混乱するが、



「大丈夫ですよ、安心してください」


 優子が優しい声で言った。


「先輩のことは私が守ります。大丈夫ですよ。大丈夫」


 母親。

 天使のような母性愛。

 その象徴のような大きな胸に包み込まれ、町田は今までにない安心感を覚えているのを感じた。

 全身が溶けるような安堵感。

 母親の胎内にいるかのような、絶対的に安心感。

 町田は、さきほどまでの恐怖感が消えているのを感じた。

 絶対的な安堵感の中で、町田は優子の手が優しく自分の後頭部を撫でていくのを、ひたすら心地よいと思った。


 *

 その後、町田は彩華への恐怖心を忘れ、優子に連れ添った。

 部室で彩華に出会ったときにも、優子の存在があって、取り乱さずに済んだ。

 優子のおかげもあって、トラウマを克服した町田であったが、そんな彼には新しい驚異があった。

 優子の爆乳だ。

 彼女の隣にいるときには、常にちらちらとその胸を見てしまう。

 強烈な努力をしないと、気がついたときには優子の胸を凝視している自分にハっとしてしまう。

 何度も何度も、自分の意志を乗り越えて、強制的に自分の視線が優子のおっぱいに吸い込まれてしまった。

 その何度かで、優子に胸を凝視しているのに気がつかれてしまい、彼女と目があった。

 そんな瞬間に、ばつが悪い思いにさせられるのだが、彼女は気にしたそぶりすら見せずににっこりと笑うのだった。

 その笑顔にも、町田は心を奪われかけていた。

 ぼんやりとすると、いつの間にか優子の胸のことばかり考えている。

 あの大きさ、形、感触。

 町田の脳裏には彼女のおっぱいだけが浮かび、それに支配されてしまう。

 それは、練習が終わったあとも続いた。


「ふう」


 町田は、優子の家に帰っていた。

 そして、汗をかいたろうからと、優子に風呂に入るように言われたのだ。

 彼は今、全裸で浴槽につかっていた。

 その風呂も、家庭にあるような、小さなものとは一線を画していた。

 銭湯とはいかないまでも、温泉宿の小さな露天風呂くらいはあるような大きさ。

 そんな豪華な風呂場と浴槽に面くらいながらも、町田は、悶々とした思いに悩んでいた。

 こんなふうに湯につかっていても、頭に浮かんでくるのは、優子の大きなおっぱいだけだ。

 優子のあの、胸、胸、胸。

 思い浮かべるたびに、あの情景と感触を顔面全体に思い出してしまう。

 顔だけではなく、全身が溶けてしまいそうになる柔らかさ。

 それを思い出してしまい、町田はまたしても勃起してしまった。


「ううう」


 湯につかって、堅くなった分身を感じて、町田は悶々とした思いに悩んでいく。

 さきほどから自分は、優子の胸のことばかり考えている。

 どうにも、あの胸を頭の中から追い出すことができず、性欲が高まるばかりだ。


「もう、一発抜くしかないよな」


 経験上、そう町田は思った。

 このまま、優子の胸ばかり考える状態が健全であるわけがない。

 確かに、優子との約束はある。

 しかし、このままでは、何かが決定的に損なわれる気がした。

 町田は浴槽からあがろうとした。

 そのときだった。


「先輩、湯加減はどうですか」


 いきなり風呂場のドアがあき、優子が現れた。

 突然の出来事に、町田はビクっと驚く。

 しかし、驚いたのは、優子の格好だった。

 タオル一枚で、胸元と秘所を覆った姿。

 大きな胸のせいで、ぐるっとタオルを体に一周することすらできず、優子は体の前面にタオルをあて、手でそれをおさえているだけだ。

 そうしても、彼女の大きな胸を隠すことはできていなかった。

 ほとんど、乳首が隠れるか隠れないかというほどにしか布地が胸にかかっていない。

 大きなおっぱいに、町田の目は完全に奪われてしまった。


「ゆ、優子ちゃん、なんで」

「先輩の背中を流させてもらおうと思いまして。今日、先輩は、彩ちゃんへの恐怖心に打ち勝ってがんばりましたからね」

「い、いや、大丈夫だよ。大丈夫。ぼく、もう出るから」

「あ、ダメですよ、先輩」


 浴槽から立ち上がろうとする町田。

 そんな彼の真正面に立つ優子は、町田の両肩を、自分の両手で押さえつけた。

 そのせいで、さきほどまで、優子が片手でもっていたタオルがはらりと宙を舞う。

 ひらひらと地面に落ちるタオル。

 町田の目の前には、一糸まとわない優子の神々しい肉体が・・・・・・とはならなかった。


「えへへ。ちょっと恥ずかしかったので、水着を着てきました」


 はにかむように笑う優子。

 しかし、町田にその言葉は届いていなかった。

 純白のマイクロビキニ。

 乳首をようやく隠せるくらいの小さな、小さな水着。

 それは、サッカー部の部室で見た、あのときの優子が着ていた水着だ。


「う」


 絶句し、凝視するしかない町田。

 今、町田は浴槽の中で立ち上がっており、それを真正面に立つ優子が上から押さえつけている。

 自然と、優子は前かがみとなっており、その谷間がさらに強調されてしまっていた。

 しかも、そのマイクロビクニは、あのときのものなのだ。

 町田の脳裏に、あの日、サッカー部の先輩たちが、絞りとられた光景がよみがえってきた。

 この目の前の大きなおっぱいで。

 大の男が、ひいひい悲鳴をもらして、精液を壊れたポンプみたいに吐き出していたあの日。

 この胸の谷間が白い液体で汚れに汚れたあの日。

 目の前のおっぱいは、それができるものだった。

 男たちをひたすらよがらせ、我慢することんどできずに、精液を空っぽになるまで刈り取ってしまえる凶器。

 町田はそれを凝視しながらごくっと唾を飲み込むしかなかった。


「ふふっ、それじゃあ、さっそく背中を流させてもらいますね」


 天使の笑みを浮かべた優子。

 彼女は町田の抵抗がなくなったと見ると、すぐに次の行動にうつった。

 ぼんやりと、優子のおっぱいのことしか考えられなくなった男を浴槽から出す。

 そして、洗い場まで誘導して男を座らせた。

 その男の背後で彼女は準備を手早くすませた。

 ボディーソープを両手で受け、それを泡立てる。

 白い液体のボディーソープが暗示するものは明らかで、ネチョネチョと両手でそれをこねあわせる優子の姿からは、壮絶な妖艶さが巻き起こっていた。

 それを優子は自分の胸にぬりたくった。

 満遍なく、優子の大きな胸に白い液体があふれかえり、そして、


「失礼しますね、先輩」


 むにゅうううう!!


「っjぎおあjごおお!!!???」


 声にならない悲鳴をあげた町田。

 彼の背中には、今、特上の果実が二つ押しつけられていた。

 そのぐんにゃりと歪んだ二つのかたまり。

 柔らかく、背中に押しつけられているはずなのに、すぐに腰が抜けてしまったようになるのを感じた。


「動きますよ」


 ぐんにゃりいい!!


 大きなおっぱいが、町田の背中を蹂躙する。

 首もとから、腰にかけて、優子の胸がいったりきたりを繰り返す。

 そのおっぱいの大きさから、まるで町田の背中が責め立てられているような、捕食されているような格好となっていた。

 優子は町田の背後から彼を抱きしめ、何度も何度も、おっぱいを町田の背中にすりつけ、洗っていた。

 町田の背中をおっぱいで洗っていく。

 町田の耳元で、ささやくように優子がいった。


「気持ちはどうですか、先輩」


 動きはやめず、さらにその爆乳をおしつけながら、


「今までも、これをしてあげると男の人はとっても喜ぶんです。これだけで、おっぱい奴隷になってしまった人もいました。先輩はどうですか?」


 質問されるまでもなかった。

 町田ははやくも頭も心も体も、優子のおっぱいで溶かされ、なにも考えることができなくなっていた。



「しゅ、しゅごいいいい! きもちよすぎるうう! ばかになっちゃうううう!」


 感じるのは、背中を蹂躙する優子の爆乳のみ。

 小さなマイクロビクニでしか覆われていないその大きな凶器は、直接町田の背中に触れ、そしてすりつけられる。

 町田の意識は背中にだけしか集中できなくなった。

 優子のおっぱいだけしか考えられない。

 そんな状態が訪れていた。


「ふふっ、気持ちよさそうですね。これはご褒美ですから。先輩が満足するまでしてあげます。その後は、一緒に浴槽に入りましょう。後ろから抱きしめて、堪能させてあげますね」


 優しい、優しい声色。

 天使のような慈愛。

 そのすべてが悪魔の所行だった。


「あひゃああああ!!」


 町田は優子のおっぱいに溶かされながら、永遠にも続くおっぱい地獄にとらわれてしまった。


 *


 ようやく風呂場からでてきたときには、町田の意識はもうろうとしていた。

 なんとか、町田は自分の部屋に戻ってきていた。

 あの後、背中だけではなく、自分の一物以外のすべてを優子の胸で洗われた。

 そして、浴槽の中で後ろから抱きしめられ、一緒に風呂にまで入る始末。

 そのときの感触がまだ生々しく、町田の意識には優子のおっぱいしかなかった。

 彼女の優しい表情。

 自分のことを気遣ってくれている、その優しい声色。

 そんな純粋無垢な彼女に不釣り合いなほど、大きな大きなおっぱい。

 その爆乳に、自分はなすすべもなく溶かされ、支配されてしまっている。

 町田はそのことを自覚しつつあった。

 もう、優子の胸以外のことを考えることは不可能だった。

 頭の中には、優子の大きなおっぱいのことしかない。

 興奮は興奮を呼び、風呂場に入っているときから、今まで、ずっと勃起したままだった。


「ぬ、抜きたい」


 それしかなかった。

 優子との約束。

 自慰禁止。

 しかし、もう限界である。

 このままでは、いつ何時、間違いを犯しかねない。

 優子のことを性欲だけで襲ってしまうかもしれない。


「誰もいない」


 幸い、部屋には自分一人しかいない。

 ドアがあって、鍵はかからないにしても、今は自分ひとりだ。

 優子の胸の感触を思い出せば、おそらくすぐにでも射精してしまうだろう。


「ごくっ」


 町田はティッシュを手に取った。

 そして、ズボンを脱ぎ、パンツを脱いだ。

 そして、右手を自分のものにあてがった。

 信じられないほどの快感が頭に電流を走らせたようだった。

 町田の脳裏には優子のおっぱい。

 そして、彼は、そのまま勢いよく右手をしごかせて、


「なにしているんですか、先輩」


 ドアを開けて洗われたのは優子だった。

 全く笑みを浮かべていない、無表情の彼女が、オナニー中の町田を冷たい瞳で眺めていた。

 
つづく