夜が来る。
昼ごはんも夜ごはんも精のつくものを食べさせてもらって布団に入る。今日も月のあかりがまぶしいくらいだった。私は早々にロウソクのあかりを消して横向きに寝転がった。
(巳雪さん、本当に来るんだろうか)
昼間の記憶がよみがえる。
夜、期待していてくださいね。
また、昨日と同じことをしてもらえるのだろうか。そんな性欲に支配された頭で永遠と悶々とする。そして、その時は突然おとずれた。
*
障子がひらかれる音。
それが聞こえてドクンと心臓が跳ねる。
誰かが部屋の中に入ってくる。横向きに寝ている私の背後。歩くたびにきしむ畳の音がとても淫らに聞こえた。
「・・・・・・」
無言のまま。
静かに、女性が服を脱ぐ音が聞こえた。
彼女はそのまま私の背後からゆっくりと布団に入ってきた。私の体の前に彼女の腕がまわされ、優しく抱きしめられる。
「う」
そのひんやりとした感触に思わず声が漏れる。
彼女は全裸だった。大きなおっぱいが私の背中でぐんにゃりと潰れている。乳首の突起が背中にすりつけられる。長い足が私の足に絡みついてきて身動き一つとれなくなるほど抱きしめられてしまった。
(き、きもちい)
抱きしめられているだけ。
それだけなのに体が歓喜のあまりびくんびくん震えている。甘い匂いが脳髄を殴ってくる。ひんやりと冷たい彼女の体が、夏の熱さの中でとても心地よかった。
「あ」
ゆっくりと彼女が私の肉棒を握った。
それだけで自分のすべてが支配されてしまったことを感じた。私を自由に操るための操縦桿を握った彼女が、いやらしく私を操縦し始める。
「あひん」
声が漏れる。
はやくも先走りのツユが出て、ぐちゃぐちゃといやらしい音が響いていく。
「・・・・・・」
彼女は無言だ。
背後から私のことを抱きしめ羽交い締めにして、身動き一つとれなくしたあげく、ねっとりと執拗に、私の肉棒を虐めてくる。身動き一つとれない。私の感覚が肉棒だけになっていく。あまりにも気持ちよすぎて、さきほどから「ああん・・・・ひいん」という喘ぎ声が止まらなかった。
「今日はじっくりやります」
彼女が私の耳元で妖艶にささやく。
「昨日は急ぎすぎてしまったので、今回は時間をかけてきもちよくなりましょう。わたし得意なんです」
ねっとりとした手つきがさらに増す。
彼女の両手が私の肉棒と玉袋を永遠と虐めていく。
昨日のような精液を搾り取るための動きではない。私の興奮を高めるための動き。天井知らずの快感が射精というゴールを許されずに、どんどん高まっていく。
「喘ぎ声、すごいですね」
「あひい・・・・ヒインッ! あ、あ、あ」
「大丈夫。恥ずかしがることないんですよ? みんなこうなってしまうんです。喘げば喘ぐほど気持ちよくなれますから、もっとみっともなく、気持ちよくなってください」
さらに彼女の手つきが執拗になる。
私の快感を残酷なまでに高めていく。
彼女の大きな体に包まれて、私は赤ん坊のように喘ぎ続けた。
*
どれほど時間が経ったのだろう。
彼女は私の体を解放すると、ゆっくりと起き上がった。そのまま仰向けに倒れた私の腹の上に優しく座り、こちらを見下ろしてくる。
「あひん・・・ひい・・・・」
息も絶え絶えになりながら、彼女を見上げる。
月明かりを背景にして全裸の巳雪さんが優しく私のことを見下ろしてくる。生命力の塊みたいな女性。おっぱいの大きさがまるで威圧するみたいに迫ってきていた。その姿は本当に・・・・・・
「きれいだ」
正直な言葉が口から出る。
こちらを見下ろしていた巳雪さんが顔を真っ赤にしてもじもじし始める。やはり彼女は恥ずかしがり屋のようだった。
「失礼しますね?」
彼女は顔を真っ赤にしたまま笑って私の体に真正面から寄りかかってきた。おっぱいが私の胸で潰れる。その整った超絶美人の顔が至近距離に迫る。憂いを帯びた瞳が真正面から私のことを見つめてきた。
「嬉しいです。とても。すごく」
「み、巳雪さん」
「・・・・・・好き」
「むぐううッ!」
唇を奪われる。
そのぷっくりとした柔らかい感触に陶酔していると、彼女の長い舌が進入してくる。それは本当に長い舌だった。私の口内が優しく、それでいて熱烈に愛撫される。
「あひん・・・ひい・・・・」
またしても喘ぐだけになる。
自分も舌を絡ませようとするのだが、それもできない。熱烈な口づけを前にして、私はなすすべもなく蹂躙された。
「ん」
甘い声が漏れ、巳雪さんが唇を放した。
唾液を上品にすすって回収し、私のことを見下ろしてくる。
「ひょっとして、初めてですか?」
「う」
「キスするの、初めてですか?」
図星だった。
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。女性とつきあったこともない自分にとってのファーストキスだったのだ。惨めだった。けれど、
「うれしい」
にっこりと笑った巳雪さんの笑顔で、すべて許された気持ちになる。
「大丈夫。わたしに任せてください」
「あ」
「きもちよくしてあげます」
再び唇が奪われる。
体をこれ以上ないほど密着させた上でのディープキス。仰向けに寝転がった私の体は、巳雪さんの大きな体によって圧迫されてしまっている。またしても身動き一つとれなくなる。捕らえられ、捕食され、消化されているような感覚。彼女の大きなおっぱいが胸で潰れ、下半身には彼女の長くてムチムチした足が絡まされて、私はされるがままになってしまった。
(き、きもちよすぎるううううッ)
頭がおかしくなっていく。
ぼおっとして何も考えられず、喘ぎ声をあげるだけの人形になる。理性がすべて溶かされ吸収されてしまっている。甘い匂いで思考がまとまらない。ただただ唇を食べられる。激しいキスの唾液音と、ときおり漏れる巳雪さんの「ん」という甘い声で、私はどこまでもバカになっていった。
「どうでしたか?」
長いキスの時間が終わり、巳雪さんが聞いてくる。
おでことおでこをあわせた至近距離。乱れた巳雪さんの髪が頬にくっついていて、とても淫らだった。艶やかな憂いを帯びた瞳で問いかけられると、とり繕うこともできなくなってしまう。
「き、きもち・・・よかったです」
「本当ですか?」
「は、はい。すごかった・・・・・です」
「気に入りましたか?」
体がビクンと震える。
コクンと首を縦にふった。
「嬉しいです」
巳雪さんが笑う。
「わたしの舌、人よりも数倍長いんです。なので気持ち悪いと思われてしまうかもと思っていたので、安心しました?」
「な、長い?」
「はい。ほら」
大きな口があき、舌がベロンと飛び出てきた。
「う、わ」
驚きに声が漏れる。
巳雪さんの舌は本当に長かった。艶めかしい舌が顎の先まで伸びている。細長くて蛇みたいな舌先。それがくねくねと器用に動いているのを見て、私は思わずゴクリと唾を飲み込んでしまった。
「今からこれできもちよくしてあげますね」
にっこりと優しく笑った巳雪さんが言う。
その控えめな憂いを帯びた表情と、さきほどの舌を大きく出した淫らな様子とのギャップで、私はありえないほどに興奮していた。
「立てますか?」
心配そうに聞かれて、私はなんとか立ちあがろうとする。しかし、快感で腰が抜けていて足に力が入らなかった。私は必死に、生まれたての子鹿みたいに足をぷるぷるさせながら、壁に背中を預けてなんとか立ち上がった。
「失礼します」
「あ」
私が静止するヒマもなく、巳雪さんが私のパンツを完全に脱がした。フル勃起した私の肉棒が巳雪さんの眼前にさらされる。
「すごく・・・・・・大きい」
巳雪さんがとても嬉しそうに言った。
断っておくが、私のモノは別段大きくない。むしろ平均より小さいくらいだ。それなのに巳雪さんは欲情しきった視線で私の肉棒を凝視していた。
「ご奉仕させていただきます」
にっこりと笑って巳雪さんが再び舌を出した。
あの長い舌が私の肉棒に絡みついてきた。
「んんッ・・・・じゅるううッ」
「あひいいッ!」
ぺろぺろと巳雪さんが肉棒を舐め始めてしまう。
舌のあたたかい感触が肉棒から腰に伝わってくる。舌が生きてるみたいに動いている。アイスクリームでも舐めるみたいに私の竿全体が舐められる。細長い舌先が亀頭だけをノックして尿道をほじくりかえしていく。変幻自在の舌技がずっと続く。
「ひゃああッ」
がくがくと腰が震えていく。
はやくも倒れそうになった瞬間、巳雪さんが肉棒を捕食してしまった。
「ひいいいんんッ!」
声が漏れる。
亀頭だけ。それが巳雪さんのぷっくらとした唇に捕まり食べられてしまった。倒れそうになる私のことをかかえながら、巳雪さんがじっくりと私の肉棒を味わっていく。
「んふっ」
動き出した。
ゆっくりと。
本当に少しづつ。
巳雪さんが私の肉棒を丸飲みしていく。
私の勃起した肉棒がじわじわと捕食されていく。それはまるでヘビの丸飲みだった。口を大きくあけた白蛇に丸飲みされてその体内で消化されてしまう。
(ぎ、ぎもじいいいいいいッ)
巳雪さんの口の中は天国だった。
丸飲みされ、消化されていくのにそれが快感になる。亀頭は彼女の喉奥まで到達し、さらに深くまで引きずりこまれていく。たっぷりと時間をかけた捕食行為。巳雪さんがようやく私の肉棒を根本までくわえこみ、丸飲みを完成させてしまった。
「ンフッ」
肉棒を丸飲みしたまま、巳雪さんがじっと動かなくなった。
かわりに雄弁に語ってくるのは彼女の瞳だ。優しげな笑顔を浮かべた彼女が上目遣いで私のことを見上げてくる。喉奥まで肉棒をくわえているのに、巳雪さんはまったく苦しそうな様子を見せなかった。それどころか、明らかに興奮していることが分かる。肉棒を味わい、その匂いをかいで、顔を赤らめているのだ。興奮した巳雪さんからじっと見つめられる。その時間がどうしても我慢できなくて体をよじらせようとする。しかし、
「ああああッ!」
がしっと。
有無を言わさぬ力強さで巳雪さんの両腕に力がこもった。それで私は悟る。逃げることなんてできない。私は獲物なのだ。蛇に巻きつかれ生きたまま少しづつ丸飲みされるだけの小動物。
(食べられちゃうんだ・・・・このまま巳雪さんに食べられちゃう)
そう思うとなぜか私の快感が増した。体がビクンと痙攣して電流じみた快感が全身を駆けめぐっていく。その瞬間を巳雪さんが見逃すはずがなかった。
「ジュバアッ・・・・じゅるうる」
「あひいいんッ!」
動き出した。
肉棒を根本まで丸飲みしたまま舌だけが蠢いていく。肉棒全体が愛撫されている。唾液音が響き、それだけで体中に強すぎる快感が走った。
「じゅるっっばあッ!」
「ひいいいんッ!」
過激になった舌使いで体が硬直する。
もはや立っていられない。ずり落ちそうになった瞬間、巳雪さんの両腕の力がますます強くなった。私の体が完全に持ち上げられ、足が地面につかなくなり、壁に背中を預けたまま抱きかかえられてしまった。
「み、巳雪さん」
あひあひ言いながら彼女の名前を呼ぶ。
私の体を持ち上げているのに、彼女はまったく余裕そうだった。なおも私の肉棒を根本まで丸飲みして、じっくりと堪能している。逃げられない。消化されていく。私は自分の運命を悟ると、そのまま射精した。
「ひいいいんんッ!」
どっびゅうううううッ!
びゅっびゅううううッ!
勢いよく精液が飛び散る。
巳雪さんの口の中に自分の子種が吸収されていく。あまりの快感で目の前がチカチカする。かすむ視界の中で、巳雪さんが嬉しそうに笑うのが見えた。射精を促すために長い舌がさらに躍動していくのが分かる。私は彼女の口内に子種を放出するだけの存在となり、終わらない射精を繰り返していった。
「あひいッ・・・・ひいんッ・・・・」
最後の一滴まで子種が奪われた。
もう射精できない。体の中から子種が根こそぎ奪われてしまったのだ。アヒアヒと悲鳴が漏れる。私が精子を隠していないことを確認した巳雪さんがようやく肉棒を解放してくれる。私の体がどさりと畳の上に落ちた。息も絶え絶えになり頭上を見上げると、そこには私の子種を堪能して妖艶に笑う捕食者がいた。
「ああああッ」
私の体が恐怖か歓喜か、どちらかで震えた。
目の前の大きな体。私よりも発達した圧倒的な体がすぐそこにある。優劣差は明らかで、彼女がその気ならば私なんて簡単に絞め殺されてしまうだろう。あの大きな足が私の体に巻きついてきて体の骨という骨を砕かれてしまうのだ。そうして食べやすい状態にされた上で丸飲みが始まる。彼女の大きな体によって私の矮小な体が吸収されてしまう。それを妄想するだけで、なぜかビクンと快感が走った。
「ん」
巳雪さんが私を見つめてきた。
尻もちをついた私にむかって彼女がゆっくりと近づいてくる。至近距離。そこで巳雪さんが大きく口をあけて、見せつけてきた。
「う、あああッ」
巳雪さんの口の中にはたんまりと精液が溜まっていた。
これだけの量を放出したなんて自分でも信じられないくらいだった。明らかに自分の限界を越えてしまっていることが分かる。搾り取られてしまったのだ。目の前の女性によって強制的に奪われてしまった。
「ん」
欲情した瞳で満足そうに笑っている女性。
彼女はゆっくりと口を閉じた。
そして名残惜しそうに一度舌が動いた後で、喉がゴクンと鳴った。食べているのだ。あれだけ溜まっていた私の精液を捕食して、飲み込み、消化しようとしている。
「ふふっ」
笑った。
巳雪さんが再び私を見つめ、そして口を大きくひらいた。
「ひ」
口の中に精液は一滴たりとも残されていなかった。
すべて飲み込まれてしまった。大きくひらかれた口の中で蠢いている彼女の長い舌が、まるで次の獲物を狙っているように見えた。
「ごちそうさまでした」
ねっとりとした声で彼女が言う。
「やはり、大谷様の精液はとてもおいしいです」
「う、うう」
「すごく力がわいてくるのを感じます」
巳雪さんが嬉しそうに笑う。
彼女の言葉の意味は分からなかったが、確かに巳雪さんの生命力は増して見えた。あの甘い匂いがさらに強くなっている。そのすべてが私の興奮を刺激する。あれだけ射精したのに、私の肉棒が限界まで勃起してしまった。
「うふっ、すごい」
巳雪さんが私の勃起に気づく。
おそらく無意識だろう。彼女の舌が唇を舐めた。舌なめずりだ。獲物を前にして無意識に出た行動。それがなによりも彼女が捕食者であることを象徴しているように思えた。
「まだまだできそうですね」
「み、巳雪さん」
「大丈夫です。任せてください」
ゆっくりと彼女が私の耳元に顔を寄せてくる。
脳髄をとかすような甘い声で、
「たあっぷり、きもちよくしてあげますね」
その後、巳雪さんによる捕食が続いた。
私の肉棒は何度も丸飲みされ、時間をかけて舌で愛撫されて、最後にはなすすべもなく射精させられてしまった。放出した子種はすべて食べられ巳雪さんの胃の中に落ちていった。何度も何度もそれが続いていく。最後には自分が泣き叫びながら許しを懇願していたような気がする。すべて丸飲みにされて、捕食されて、消化されてしまう。巳雪さんに食べられた私は、そのまま気絶するように意識を失った。
●●●
朝目覚めると、昼だった。
2日連続で寝過ごした。
こんなこと今までの人生で一度もなかった。けれど仕方ないとも思う。昨日、あれだけ巳雪さんに、
「おはようございます、大谷様」
その声でびくんと体が震える。
布団のすぐそばで巳雪さんが上品そうに正座をしていた。そのまま深く頭を下げてくれる。そこまで礼を尽くしてくれると私自身が少しはマシな存在のように思えた。
「お、おはようございます」
なんとか言葉をひねり出す。
私のあいさつに、巳雪さんは明らかに安堵したように息を吐いた。
「申し訳ありません。また、私、やりすぎてしまって」
「い、いや、そんな、巳雪さんが謝るようなことではないですよ」
それは私の正直な気持ちだった。
夜の時間を受け入れたのは自分なのだ。嫌ならば断ればいいだけの話しだった。それに、こんな美人にフェラをしてもらって、文句を言う男なんて存在しないだろう。
「お優しいんですね、大谷様」
憂いを帯びた瞳で言う巳雪さん。
あらためて見るととんでもない美人だ。これほどまでの美しい女性に射精をさせてもらうなんて、今後の人生で二度とないだろう。
「あの」
巳雪さんの声でハっと我にかえる。
思わず巳雪さんに見ほれていたのだ。慌てて言った。
「す、すみません。巳雪さんがその、すごく、綺麗で、思わず見ほれてしまってました」
「そ、そんな、わたしなんて・・・・・・大谷様のほうこそ頼りがいがあって・・・・・・素敵です」
なんだか言わせてしまったような気がして申し訳なくなった。
部屋の中に妙に気まづい空気が流れる。
ちらっと時計を見るともう13時だ。明らかに寝坊だった。今日もこれから移動を開始するのは遅すぎるくらいだった。けれど、さすがに出発しなくてはいけないだろう。私がそう考えていると、
「今日も泊まっていってください」
巳雪さんが切実そうな声で言った。
「え、いや、でも」
「ダメですか?」
ダメもなにもない。
そんなありがたい話しはなかった。けれどさすがに迷惑ではないのだろうか。3日連続でやっかいになるなんて、あまりにも非常識な気がした。
「ダメですか?」
巳雪さんが泣きそうになりながら続けた。
あまりにも切実な様子がすごく印象的だった。その迫力に私は「だ、ダメじゃないです」と答えるしかなかった。ぱああっと、巳雪さんの顔に笑顔が咲いた。
「朝ご飯の準備をしてきますね」
「あ、でも」
「大丈夫です。大谷様はお休みになっていてください」
巳雪さんが立ち上がって、部屋から出て行く。
部屋の中に残された甘い匂いに、私の下半身がビギンっと勃起してしまった
つづく